BLです
ご注意ください

あれー?落ちてたよ!ナゼ(´・-・)










優し過ぎる貴方は

俺に何度も逃げ道を作ってくれたのに

それを何度も無碍にした俺に

心が変わる事を知らないフリして

優しい 手を 差し伸べてくれる



止められなかった本能的衝動は
冷静になった途端に
自分が地獄へ落ちていった事を自覚した。



「泣かないでょ……ニノ」


「ごめっ………ごめんっ…」



泣く資格なんて無い
泣いたからって何も解決しない
なのに勝手に溢れ出てくる弱い心が
情けなかった。

あいつに 刷り込まれるように
知ってしまった 快 楽 を
求 め続けた 身体

それを 抑える為だけに
翔ちゃんを 誘 惑 した。


何が変わったんだろう

何も変わってない

変わったのは……



 欲 望 を 満たしてくれる 相手




「……ねぇ、ニノは…俺の事好き?」


「…ん……好きだょ
  でも……あ、の………」


「うん…でも、分からないんだろ?」


愛情には色々な形がある。
メンバーとして好きなのは勿論で


「っ!……ち、違くて…」


今は…巻き込んでしまった申し訳なさ
罪悪感がいっぱいで
まだ好きとか、そういう感情は分からない…

それが今の正直な気持ち。


でも…
こんな事に巻き込んでおいて……


口篭る俺に困った顔で微笑んだ翔ちゃんは
ゆっくり、穏やかな声で話し出した。

 
「大丈夫…俺もさ……
 俺もたぶん、おまえへの気持ちは…ただ 欲に 駆られた衝動的な物なのかもしれないし…申し訳ないけど…まだ、良く分からないんだ」


「しょうちゃん……」


…そうなの?

俺がちゃんと答えられないから…だから俺に合わせてくれて……それは貴方の優しさなんじゃ…


「だから…じゃないけど……もし、ニノさえ良ければだけど………」


優し過ぎる貴方は最後の最後まで……
俺を包みながら、逃げ道を作ってくれる。


「聞こえは悪いけど…今は、まだ付き合うとかじゃなくて……なんつぅの?お互いの 熱を 鎮める関係?そこからでも良いのかなって…」


所謂、セ フ レ……

そんな不誠実な事、きっと真面目な翔ちゃんは苦手なはずなのに……


これじゃあ まるで、共犯者みたい


そんなに、優しくしないでよ…

…もう、いっそこのまま
貴方を好きになれたら良いのに……


違う。それこそ逃げてる事なんじゃ?


…でも、もう

あいつとは終わってるんだから
次へ進む為のきっかけになるのかな?


あいつとの未来はもう…想う事すらダメだから……

むしろ…
前へ進む1歩になれるんじゃないか?


頭だけで理解するんじゃなくて
心も……ちゃんと、終止符を打って

そしたらきっと…あいつも、俺も
楽になるのかもしれない…


それに……


ここまで手を差し伸べてくれた
翔ちゃんのこの手を無碍には出来ない


伏せていた視線を上げる。
そこにはさっきまでの不安げな瞳じゃない
熱い視線で 真っ直ぐに 俺を見つめる 
知らない顔をした翔ちゃんが居た。



「うん……翔ちゃん
  よろしくお願いします」


「あぁ。こちらこそ…って、なんか変な感じだな」


「/////ぅん…ね(笑)」


改めてなんて照れくさい…

エスコートされるように手を取られる。
引き寄せられた身体は厚い胸板を感じた。


「フハッ、翔ちゃん心臓はっや」


「う、うるさい//////そーゆーのは気がつかないふりしておくの!」


「ンフフフフ…可愛い」


「からかうなって…」


拗ねた声も可愛いくてクスクス笑いながら今度はどんな顔をしてんのか気になって顔を上げた。

見下ろされる顔は真っ赤だったけど
俺と視線が絡んだ途端に
ギラッとした目つきに変わった。


あ……



「しょうちゃ……ンンッ!」



そんな眼で見られたら……




また

身体 が 疼 いた