BLです

ご注意ください










本来、 同性同士で抱き合うのって
繁殖行為とは違うもので


俺は、あいつらを見て良く思うんだけど

きっと 愛を確かめ合う為なんだって

そう思える位、尊いものだと
2人を見てると感じてたから…


その行為を見てくれと言われた時

自分まで熱くなってしまったら
どうしたら良いだろう?と
ちょっとだけ、邪な心配をしていた。



でも、アレは……

アレは全然違う




「満月の夜になると…あいつの瞳が紅く光って……違う、別の何かになって…我を忘れたように俺の事を襲ってくるんだ」




その言葉がぴったりハマる
そんな状況を俺は見たんだ……

いや、見せられていた…だ。




「ぃやぁぁっ……だっ あぁっ」




あの光景は今でも頭から離れない



「やめっ……やぁっ!!
  あんっ、あぁっ……ひっ……」



あんな……愛なんて、何も感じない

ただ、ヤル だけの s e x



「ひぅぅ……ッンン……ィヤァ…あぁっ!」



それは、何のための行為なんだろう……



ニノを めちゃくちゃにしてる

おまえは……


一体、誰なんだ…?



赤い眼をして
満足そうに ニノを 犯 す…と言うよりも
喰らっているような 


そうか


獣みたいだ……



雅紀の顔をして
何してやがんだよ……


そいつは

ニノは


おまえの大事な人だろ?




エグ さすら感じる
その目を覆いたくなる光景に
何度も ココから逃げ出したくなる。


でも


何故か 身体は動かなくて


むしろ


ニノを 助けに行きたいと思うのに



''俺を助けたいなんて思わないで"



俺の気持ちを見透かして
先回りされたその言葉に

何も出来ず、ただ居る事しか出来ない。



結局 
ずっと 終わる事がない


何度 も ナカへ 放って

何度 も 放ったものを 呑み込んで


繰り返される その惨劇に
耐えられなくなり
嗚咽と共に俺をその場から離れさせた。



その後どうやって家に帰ったか覚えてない。



気がついたら 朝で

泣き腫らした酷い顔で仕事へ向かう事も出来ず
マネージャーを呼んで、驚くマネージャーに何とかしてくれ…と懇願して迷惑をかけた。





ニノ……あいつ、大丈夫なのか?


今まで ずっと
あんなにボロボロになるまで…


それを
俺らにも、周りの誰にも分からないように
ずっと……隠して来たのか?


きっと…


雅紀にだって……




ニノ…おまえ……





冷えたタオルを乗せたまま

熱くなっていく瞳から勝手に溢れる涙


濡れたタオルが 滲んでいく