ブログ3周年ありがとう短編企画
にのあい学パロシリーズ「今日から」番外編
BLです
ご注意ください
「わっ すごい!会長見てくださいよ
アクセス数凄い勢いで伸びてますよ」
「これでも想定内くらいだな…
しっかり楽しませないとね?
支援して下さった方達にも悪いでしょ」
「あ、会長のお気に入りの二宮君見っけ
そんでもってその近くに鬼役迫ってます!」
「彼には最後まで残ってもらわないと
1番の稼ぎ頭なんだから…」
「あのネコ耳姿の写真とか売れるでしょうねぇ〜フォトセットとか作りましょうよ」
「それはもう新聞部がやってるだろ」
「あちらさん、早いですもんねぇ…
あ、この人は二宮君の幼馴染なんですよね」
「…そうらしいね」
「なんか、めっちゃ怖い顔してる…
すげー穏やかな先輩だって聞いてたけど
やっぱ付き合ってる噂は本当なのかなぁ」
「かもしれないね…誰よりも必死だ」
「あ、違うネコちゃん見つけたのに
目もくれずスルーした(笑)」
相葉雅紀……
「目的は、ただ1人…ね」
ふざけんな!
ふざけんな!!
ざっけんな!!!!
あの野郎…
好き勝手いいやがって!
くっそー
早く見つけて俺が捕まえてやらなきゃ…
あいつ…絶対不安で泣きそうになってる
でもさっきから隠れそうな所をしらみつぶしに探してるけど見つからない…
いやっ 俺があいつを1番知ってるんだ
絶対誰よりも先に捕まえてやるっ
「雅紀ーーー!」
「あ!きみちゃん!」
「エライ事になってもーたな!なんか他の鬼役はクラスでサポート付いてんで?みんな躍起になっとる!俺も探しにいくわ!見つけたら隠しておくしっ」
「ありがとう! !
でも携帯はルールで回収されちゃってるんだよ」
「わーかった!もし見つけたら部室に隠しておくから、たまに覗いてやっ」
「うんっ……じゃあよろしく!」
クソッ…敵だらけって事じゃんっ
もし変なのにカズが見つかって捕まったら…
"やぁだぁ!離せよ!!"
"お願い、聞かなきゃダメでしょ?"
"これのどこが可愛いお願いだ!"
"キスくらい可愛いもんだろ?"
"キスでっ…終わる気なんてねーだろ?"
"フフフ…そこからは合意の上だよね"
"やめっ…ろぉっ……まぁくんっ!"
とかーー!!
想像するだけでも込み上げてくる怒りが抑えられない。
あいつどこにいんだよぉぉぉ…
カズーーーーー!!!!!
「はぁ はぁ はぁ はぁ……つっらっ」
逃げて逃げて逃げて
何度見つかっても
スレスレで逃げて来れたけど…
さっきから隠れてる所にピンポイントで
現れてないか?
……まさか
裏で俺の位置とか把握されてたりして?
クラス全員の学食ランチに釣られて
クラス単位で探されてるっぽいし…
だとしたら絶体絶命じゃん
もぅ…これ以上 走れないょ……
かろうじて逃げ込んだ美術準備室には
予想通り誰も居なかった。
暫くココで隠れて体力温存させておきたい。
でも、探す人数の多さでいつ見つけられるか分からないか…
さっきから校内放送で
どんどん捕まっている報告が流れてくる。
捕まってないのは、あと…3人か?
絶対に見つからないとこなんて
もう何処にも無いのかもしれない…
まーくん…
沢山怒られるから 早く見つけてよ……
「ニノちゃん、みーーーっけ♡」
あ……
「ほらっやっぱそうだったろ?
後ろ姿がそうかな?って思ったんだよ」
背後から忍び寄っていたのに気付くのが遅れてしまい、いつの間にか数人の男達に囲まれていた。
あぁ…終わった……
「やった!大本命じゃん
早くあいつに連絡しろよ」
「逃げないように見張っとけ」
「っ…おまえら鬼役じゃねぇだろ!」
虚勢を張ってみてもなんの効力も持たないのは分かってるけど…大人しく捕まってなんてやるもんか
「ネコちゃん探しは鬼役だけしかダメってルールは無いからルール違反にはならないだろ?」
「あーあー…でも俺が鬼役ならニノちゃんになんでもお願い聞いて貰えたんだよなぁ」
「それ言うなよ…虚しくなるだろ」
「……おこぼれとか貰えればなぁ」
「は?んなもんあるわけないだろっ」
「それは鬼役のあいつ次第だよなぁ?」
「そうだよなぁ!」
こいつら…調子乗りやがってっ
どうにか逃げられないか辺りを見回してみても
囲まれてしまって退路は経たれているも同然。
……もう、無理か
ニヤニヤと気持ち悪い視線を感じて
震えそうになる身体を必死に抑えた。
怖がってるなんて知られたらもっと調子に乗られる…舐められてたまるかって気持ちで強く睨みつけた。
「そんな怖い顔しても無駄だし
可愛いネコちゃんにしか見えないよな?」
「あぁ…ホント、前から可愛いと思ってたけどその猫耳はヤバイよなぁ?萌えーってやつ?」
「んははははっ なんだよ!
おまえ結構ガチじゃん!
でも、俺もニノちゃんならいけるかも?」
クソッ……
たすけて………まーくんっ
ガタガタガタガタッッ!!
「ぅわぁぁぁぁぁっ!!」
「なんだ?!」
「え?!」
えっ ……なに?
突然、大きな音を立てて
教室に人が吹っ飛んで入ってきた。
その後を入ってきたのは……
「カズ!!無事か?!」
「間に合ったか?!」
「潤くん!!…と櫻井先輩?」
続