BLです


ご注意ください









こっ、これは・・・・


想像以上だね!!
雅紀くん!!!!


って、思わず駆け寄って言いたくなった。



朝、集合時間に少し遅れて来た2人。

雅紀の後ろに隠れるように歩く
ニノの顔を見た途端、ビックリした。


まぁ、前から可愛い顔してんなぁ…
とは思ってたけど

なんか、これはもぅ…さ


恋の力って偉大だねっ!って感じ?


2人は昨日と…いや、むしろ
いつもと変わらないんだろうけど

やっぱりダダ漏れちゃってて
あまーい空気が漂ってますよー!!
とか叫びたくなるわ…


みんなも気付いてるようで
さっきまでワイワイしてたのに
途端に誰も喋らなくなってるし


「あれ?みんなどうしたの?」


分かってないんだか、誤魔化したいんだか
当の本人達は平然として……ると思ったら

あー、やっぱり気が付いてるよね
やたら女子力上がった子の耳は真っ赤で


「//////////なんだょ」


お口だけが勇ましく
周りを牽制していた。


初々しいと言うか、何というか
娘を嫁に出した親父の気持ちが
ほんのり分かってしまったような…

それは違うか?(笑)


でもとにかく良かった!

ほんと、良かったよなぁ~
俺ちょっと…ジーンとしてきたかも


でもさ、アレだよね
改めて考えると変な感じだよな

友達がくっ付いて結ばれたって
なんか…こそばゆいわw



そんな事を考えてるうちに
この空気に耐えられなくなった奴らが
とうとう切り込んでいっちゃって

恥ずかしさに耐えられなくなった
ニノがキレてしまった。



あーあーあー
言っちゃったよぉ

押すなと言われたら押したくなる
気持ちは分からなくもないけど…

しょうがねぇなぁ…ったく


「おまえら うるせぇ
  グダグダ言ってる奴ら置いてくからな!」


「わーー!先輩っ
  ついてきまっせー!」


まるで引率の先生のような気分だ


そんな俺をニコニコ見てた智君は
ニノの方へ歩いていって
いつもの様に話しかけていて

智君に話しかけられたニノは
いつもの冷静さを取り戻していた。


ふふっ
適材適所だな・・・



「しょうちゃん、ごめんね?」


「おー…いや、えーと…良かったな?」


「あ////////うん、ありがと」


頬を染めて幸せそうに笑う雅紀に
俺も釣られて顔が熱くなる。


あーー…こそばゆい////


でも…
やっぱり2人が幸せそうなのが
自分の事のように嬉しくて


だから・・・・・



「ほーら、突っ立ってないでいくぞぉ」


「・・・・ね、先輩」


「ん?」


「カズ、可愛いッスね…」


「ブフッ!…素直じゃん」


「先輩にしか言えないけど…」


「…なるほど」



さっきからずっと複雑な顔で
ニノを見ているこいつの背中を押せば
まだ乗り越えてない想いをぶつけられる。



でも・・・・

きっとおまえも想いは俺と同じだろ?



背中に回した手で頭を撫でてやる。

すると、猫のような仕草で擦り寄ってきた。


まさか思ってもない行動をされて
思わずドキッとしてしまい



わ///////なんだょ・・・・



意志の強そうな眉毛に
鋭い目つきで睨まれると
ちょっとビビる外見とは違って


実は凄く可愛い奴なんじゃん・・・

・・・・人は見かけによらないってか



「おまえ、可愛いなー」


「は?!///////
 んだよっ・・・やめろよ、からかうの」


「いや、本気で思ったし」


「/////////ふーん…あそ」


真っ赤な顔を隠すように
あっちを向いてしまったのも
なんだかツボで

この時 俺は何を思ったのか

何かが、はじまる予感がした。


気のせいかもしんないけど
そうであって欲しいと思った自分に

まだまだ俺だってこれからだよな
つって、浮き足立つのを抑えられない。



「なぁ…今度さー」



卒業前に、やる事が出来た。
















まさかの翔潤参戦(笑)