BLです。

ご注意下さい。

止まってた
2018年のリクも再開します。

aさんリクエスト
末ズが双子設定、×N




【トライアングル!】









オレの好きなもの





朝を知らせる

しあわせの 音



カチャカチャカチャ……ジュー…



オレの好きなもの



朝だよって

起こしてくれる 声



''カズっ  起きろー!''



オレの好きな人達が
そばに居てくれる



それは

当たり前の事じゃないって

ちゃんと知ってるから



だから・・・・





「う、んー……まだ寝る…」


「こーら!起きろ!遅刻するぞっ
  おまえまた遅くまでゲームしてたな?」


「ンフフフ・・・・・おはよぉ」


「ったく、もー…目ぇ充血してるし」


不機嫌な顔で、でも心配そうに
覗き込んでくるのに
思わずドキッとした。


いつも近過ぎなんだょ・・・・///////



「雅紀ーー
  カズ起きたーー?」


「やっと起きたーー」


「飯出来たから早く起こしてー」


「……オレは幼児かよ」


「クフフ、似たようなもんだろ
  ほら、バンザイして?」


「んっ……」


キッチンから聞こえた声に反応して
しょうがないと体を起こす。

いつものように、
俺の着ていたTシャツを脱がしてくれる。


立ち上がると
ハンガーにかかってる
ワイシャツを渡され、腕を通す。


すると
今度はシャツのボタンを閉めてくれた。


至れり尽くせり


オレはそれに甘えきって
されるがままだ。


「ほい、出来た
  よしっ 朝飯食お」


「へーい」



リビングに行くと
朝ごはんがテーブルに並ぶ。


いつもの食卓

いつも2人が居て


今日も 
いつもと変わらない日常


これがオレの1日のはじまり方



「カズ、おはよ」

「おはよぉ」

「また夜更かししたろ?」


「潤くんにもバレてる」

「当たり前だろ
  ほら、早く食えよ?」


「潤はカズに甘々だよな」

「そんな事ねぇし」

「そうそう、俺に激甘よ」


「でも俺もカズに甘々だしっ」

「知ってる」


「そこ、張り合うの?」


「あ、カズ今日俺バイトだから」

「うん、分かった」


「じゃあ、ウチね」

「よろしくな」

「よろしくぅー」


家族のように

普通に
やり取りしているけど


俺達は誰も血が繋がっていない。


でも、潤くんとオレはちゃんと家族だ。


世間的には双子の兄弟
ちゃんと、同じ戸籍にも入っている。


「カズ、
  飯食ったらちゃんと帰ってこいよ?」


「んーー…」


「ウチは別にいいのに」


「ダメだよ、甘えてばかりになる」


「はいはい」


「そぉ?いつもの事だろ
  飯食って、風呂入って、ゲームして」


そうそう
後はそのまま寝るだけ…

でもそれに納得いかない
ブスッとした顔の潤くんは


「・・・・帰って来てカズが居ないと
  俺が、寂しいんだよ・・・//////」


天使みたいな一言を落とした。


「ぷっ  潤可愛い〜」

「うるせっ//////」


「そっか、そうだよね…ごめんね
  もぅ寂しい思いはさせないから」


「ちゃんとただいまって言ってょ」


「…寝落ちてなかったらね?」


「フフッ…結局寝ちゃってんのかよ」


頭をクシャっと混ぜられて
目ヂカラの強い瞳が細まった。

見た目よりも数倍可愛い…


オレの弟


「おふたりさん…
 イチャついてる場合じゃない時間よ?」


「わ、やべっ
  カズ、ほら来い」

「頭ぐしゃぐしゃ」

「やってやるからっ」


「カズ、ネクタイはー?」

「もう電車でつけるー」



今日も朝から騒々しく始まる

オレ達の1日


このまま
何も変わらなきゃいい


それが今、1番の願い


きっと…


オレの余計な気持ちさえ出さなきゃ


ずっと
3人で居られるよね…



だから


この想いは封印するって決めたんだ




「カズ、好きだ」




それなのに


なんでよ・・・・・