BLです
ご注意ください
走った 先に
何か答えはあるの?
そんなの、どこにもあるわけ無い・・・
じゃあ
俺は、なんで走ってるんだ
逃げたって
見ないようにしたって
いつまで経っても
忘れる事なんて
出来なかったのに・・・・・
「ハァハァハァハァッ・・・・っ」
広く
何も無い
だだっ広い 原っぱに
全速力で走ってきた俺は倒れ込んだ。
上がった息で辛い呼吸と
バクバク うるさい 心臓に
苦しくて涙が滲む
空を仰げば
雲ひとつない真っ青な空が広がり
全てを暴いて
何もかもを
見透かされてるみたいで・・・・
「・・・・・うっ・・・フッ ウッ、あ''っ
あ''あ"ぁぁぁーーーーーー!!!!」
力の限りに泣きじゃくる。
全部消えてしまえばいい
ぜんぶ、
ぜんぶ ぜんぶ ぜんぶ
俺の中にある記憶ごと全て
2人の記憶、全てを・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・やだ
そんなの・・・・・やだょ・・・
忘れたくなんてないのに・・・
全て、俺の大切なものだから
何一つ無くすなんて出来ないよ・・・
騙されたって
何されたって
そんなの、どうでもよくなるくらい
俺は・・・・・・
「・・・・・・・・・すきだょ」
2人のことが・・・・
まーくんも・・・相葉さんも・・・・
やっと・・・
自分の気持ちがハッキリしたのに
もう、どうしていいか分からなかった。
太陽が眩しい
掌で目を覆って隠せば
とめどなく流れる 涙は
拭うこともなく
2人を想う分流れていく・・・
「カズ」
風に乗って聞こえてきた 声
幻聴まで聞こえてきたみたい
「カズ・・・・ごめんね・・・」
「っ!!・・・・・」
流れた涙を拭われて
顔を覆っていた掌を外す。
泣きそうな顔で
俺を見下ろしている・・・
・・・・いまは、どっち?
目の前にいる貴方が誰か分からないよ
戸惑いを隠せず
気まずくなって目を逸らした。
「・・・・俺達、ね
最初は完全に2人じゃなかったの
1人の中に違う自分が居るって位で
ずっと、共存していたんだけどね」
ポツリポツリ、話し出す
この、話し方は
・・・まーくん?
「カズと出会って、俺達はお互いに
おまえを独占したくなってしまったの」
・・・・お互いに?
「いつの間にか2つの人格にハッキリと
分かれるようになっちゃったんだ・・・」
それって・・・つまり
俺が、原因?
じっと 見つめると
瞳を逸らさずに真っ直ぐ
俺を見るまーくんは、泣きそうな顔で 笑った。
「オリジナルの雅紀は俺じゃない
あっちが主で、俺は頭の中であーだこーだ
言ってた感じだった・・・だから、
いつもあいつが、カズを愛してるのを
指をくわえて見てるだけで・・・・」
少しずつ
話してくれる真実は
信じられない事ばかり
「それが、すごく堪らなくてさ・・・」
でも、嘘はついてない
それだけは分かる…伝わってくる。
「うん・・・」
「カズがあいつの元から離れて
チャンスだと思ったんだ・・・
髪を切って染めて、見た目を変えて
俺としてカズに会いに行ったんだ」
「その時、相葉さんは・・・」
「俺の中で眠ってたよ…悪い事したと思う。
今度はあいつが指をくわえて見ていて…
だから、雅紀の暴走は止められなかった」
ごめん…と呟いて
俯いてしまったまーくんの
握った拳が涙に濡れていく。
あぁ・・・・
なんだろう・・・この気持ち
なんとも言えない
でも、熱くなる・・・この気持ちは
目の前に居る
この人は
俺の・・・・・・
頭で考えるより先に
身体が動いていた。
「まーくんもっ 相葉さんもっ
俺から離れていかないでよ・・・」
2人とも、俺の大切な人だから
離れて行っちゃ、ヤダよ・・・・
強く、強く、抱き締めていた。
「カズに・・・酷い事、したょ?」
「俺も、勝手に出てった・・・」
「っ・・・・も、バカだなぁ」
バカでもいい
また、傷付いてもいい
その傷に
2人の唇が 触れてくれるのなら
棘の道でも 構わない
だって・・・そうすれば
貴方達と、ずっと
これからも一緒に居られるんでしょ?
「2人で、愛してくれる?」
「・・・・いいの?」
そしたら
教えてあげる
「俺も・・・2人を、愛してる」
「!!・・・カズっ・・・・ッ
俺達もっ・・・グスッ・・・あいしてる」
悲しみで傷付いた心も
苦しみさえも・・・
その すべてを
愛してると・・・・・
