BLです
ご注意ください
ずっと、孤独でいた
優しさに 導かれるように
あなたの元へと訪れたのを
今でもハッキリ覚えてる。
心を癒されたい人が来る場所だと聞いて
何も考えずに勢いだけで向かった
俺の迷い込んだその場所は…
まるで秘密の花園のようだった。
「いらっしゃい」
柔らかく迎え入れてくれたあなたを見て
この人は、俺の全てを
受け入れてくれるんじゃないかって
初めて会うのに
不思議とそんな気持ちになった。
実際
思っていた以上の
モノを与えてくれたあなたに
俺は縋っていった。
孤独だった俺を救い出すように
心にぽっかり空いた穴を
埋めてくれるように
初めて知ったんだ
こんなに心が温かくなれるって
でも・・・・
近づけば 近づくほど
遠く離れていくみたいで
躍起になってあなたを追いかけて
何も見えなくなった時
絶望の淵へ落とされるような事実を知った。
それからは、一緒に居る事さえ
苦しくて、辛くて・・・
このままじゃきっと、この人無しでは
生きていけなくなってしまう
いや…
もう既になっているかもしれない。
・・・・離れなきゃ
逃げるように彼の元を飛び出した
今
目の前に居るのは
誰?
物腰が 柔らかくて
優しさの塊のような、穏やかな人
でも、何考えているのか
よく分からない・・・
・・・・あぁ、俺って
大事なことは何も知らないじゃん
本当のあなたの事、何も知らないよ
これが
本当のあなたですか?
「ゃめっ・・・って、
まっ、・・・・っア"ァッ」
くるしい・・・
俺、このまま・・・死ぬの?
意識が朦朧としていく。
見えているのは
泣きそうな顔で俺の首に手をかけた
相葉さんだけ・・・・
ハハハ・・・
こんな簡単だったんだ
答え
出さなくたって
終わらせる方法があったよ
全部、これで終わる。
それでも・・・・いっかぁ・・・
そう思うと
全てから解放されたような気がして
気持ちが軽くなった気がした。
思ってたより
結構、追い詰められてたみたい
でも、もう
これで終わり・・・
途端に安堵して笑みが零れた。
孤独なまま死にそうだった
あの時とは違う
求められて 死ねるなら
それなら それでいい・・・
ゆっくりと 目を閉じた。
あー 終わるんだ全て・・・
その瞬間
ふっと 空気が流れ込む。
「ゲホゲホゲホッ!
ハァハァハァッ・・・」
一気に現実に引き戻された。
苦しさが和いで
やっと顔を上げれば・・・
顔を歪ませて
頭を抱えている相葉さんが居た。
「カズっ ・・・・・クッ、アッ」
なに?
何が起きてんの?
「あ、いば、さん?」
「・・・・・カズ」
その目・・・・
その声色
その、表情・・・・・
まるで
「・・・・まぁ、くん・・・?」
最後に
1番会いたかった人と
相葉さんが重なった気がした。
続