BLです。


ご注意ください。









「・・・・・・は?」



久々に連絡して来た祖父が
とんでもない言葉を言い放った。


「そんな怖い顔をせずに
  じぃちゃんの願いを聞いてくれ」


あまりにも突拍子もない話し過ぎて
つい、思い切り睨みつけていた。


「お爺様は都合悪くなると
  すぐそうやって誤魔化しますよね」


「・・・・ダメか」


そうやって
わかり易くガックリしないで欲しい

断れないのが分かっててズルいよな



「ぃや、駄目というか、なんというか」



仕事だと思えば別に問題はないけど
こんな事あいつに知られたらさ・・・


ん?あれ・・・知られたら・・・


・・・・どうなるんだろう?



「きっと向こうは興味本意だろう
  会ってくれるだけでいい・・・お願い♡」



モニターの前では祖父が
わざと可愛らしくお願いをしている。

それ弟のモノマネだろ?なんて思いつつ

意識はもう
あいつの事ばかり考えていた。


「はぁ・・・会うだけですよ?」


「それは勿論!
  そしてこの事は内密に頼む!」


「言いたい放題だな・・・」


あいつにバレたらお爺様も
マズイと思ってんじゃん・・・


「で、その好奇心だけで僕にお見合いを
申し込んできた令嬢はどちらの方なんです?」



こんな時に・・・

お見合いなんて
ただの時間ロスでしかないのに・・・







「それで引き受けてしまったんですか?」


「断るれるもんなら断りたかったよ」


お爺様の顔に泥を塗る事になるから
しょうがなく了承しただけだし・・・


「・・・因みに、それを貴族様には?」


「言えるわけねぇじゃん・・・」


もし、知られたりしたら・・・・

想像出来るような
出来ないような

したくないような?

…こんな時に

実はあいつの事あまり知らないって
痛感するんだよね・・・・



「ですよね・・・
  でも、会うだけなら大丈夫なのでは?」


「んーーーーー・・・わかんね」



大体、俺らの関係って何?

恋人同士ってやつなのか?

付き合いましょうとか言われてなくても
この状態は付き合ってると言えるもん?


・・・普通に男と付き合うとか経験ないし


でもな・・・こんな事
影山に相談しにくいしなぁ・・・・


・・・・あー、あいつ?

あいつならこの手の話しは百戦錬磨そう!



「なぁ、影 
  小動は今日どこにいる予定?」


「小動さんですか?
  えーーと、あ、新しいホテルに入る店の
  オープン準備ですね。連絡取りますか?」


「ぃや、いいよ 俺が取るから」


「何か企んでます?」

「なんでだよ(笑)」


「坊ちゃんが変な行動すると
  またすぐ貴族様にバレますからね?」


まさか小動と何かあるとか
そこまで流石に勘ぐられないだろ?

とは思うものの・・・




「・・・・気をつける」