BLです
ご注意下さい
どうも、皆様
お久しぶりでございます。
坊ちゃんのお抱え執事、影山でございます。
お元気でお過ごしになられていたでしょうか?
え?私ですか?
私は・・・そうですね
騒がしくも
平穏な日々が送れてる…
はずかと・・・
あ、歯切れの悪い言い方で失礼致しました。
本日は私の御主人の・・・まぁ例の事を
ご報告させて頂きたいと思います。
晴れて恋人同士となった
貴族様と坊ちゃんだったんですが・・・
まだまだこの方達の御関係は
発展途上と言いますか、何と言いますか
素直過ぎる貴族様と
天邪鬼な坊ちゃんですからね・・・
そう簡単にはいかないようでございます。
そして今日もまた
ひと騒動が・・・・・
「1ヶ月ぶりに会うのに
随分と乱暴な歓迎だね」
「あぁ・・・待ってたょ
待ち侘びてたくらいさ」
「それは嬉しいね
じゃあ、これは歓迎という事なのかな?」
「そう思えるなら大層めでたい脳みそだわ」
貴族様の胸ぐら掴んだまま
坊ちゃんは更に冷たい視線を送っております。
それでも貴族様には何処吹く風・・・
余裕な笑みを浮かべて愛しそうに
坊ちゃんを見つめておりました。
「なんだい?
私と会えない時間で愛が溢れんばかりだ」
「あぁ、こちとら この1ヶ月
どんな想いで過ごしたのか事細かく
説明してやりたいくらいだわ」
「なんと!それほど寂しかったとは!
依頼が中々てこずるモノでね
寂しくさせてしまったね・・・・」
「・・・・誰が、寂しいとか言った?」
「?・・・間違ってたかい?」
「その胸によーーく聞くんだな・・・
おまえが俺から離れてる間に世間では
俺がなんて言われてたか知らないとは
言わせねぇからな!!」
「なんて、言われてたか?」
惚けているのか
本気で分からないのか
相変わらず本性をなかなか見せない貴族様に
坊ちゃんのご機嫌は急下降する一方でした。
そのやり取りをハラハラしながら
見守っていると
遠い目になった坊ちゃんはその怒りの原因を
話し始めました。
「久々に社交の場へ出向いたんだ・・・」
「・・・ほぅ、それで?」
「そしたら、その場にいる人達がやたらと
気持ち悪いくらいの視線を俺に向けてきて
それがすぐ好奇の目だと分かった俺は
何があったのかとすぐ調べさせたら・・・」
そこまで話すと坊ちゃんは側に置いてあった
所謂ゴシップ誌を手に取り
貴族様に突き付けました。
「この記事のせいだって事が分かったんだよ!
どうせおまえが手ぇ回したんだろ?!」
不機嫌MAXの坊ちゃんに
超ご機嫌な貴族様
相反する2人を見守るしかない私は
尋常じゃない程の手汗をかいておりました。
用意していた紅茶の茶葉をこぼす位に・・・
「和也・・・」
「んだょ!!」
「考えてもみてはくれないか」
「はぁ?」
「ひと月も恋人と離れている私の不安を」
「・・・・は?」
「君は世間から見たら将来有望な実業家だ。
年齢的にも色々適齢期だし、そんな君が
社交界に出て行けばどうなる?」
「・・・・・・」
貴族様の意図が分かった坊ちゃんは
ブスくれながらも顔をほんのり赤らめていて
どうやら貴族様の独占欲が嬉しいみたいですね。
その顔を見て、ホッとした私は
再び紅茶を淹れようと手を動かせば
ドスの効いた声が部屋の中に響き渡りました。
「ふっっざけんな!!!!
おまえのせいでクライアントにも
変な目で見られてんだよこっちは!!」
あぁ
絆されたりはしなかったようですね
まぁそれはしょうがないことだと・・・
あんな書かれ方をされてたら
怒るのも当然でしょう
でも、あの記事は貴族様にとっても
リスクの方が高い行為なのでは?
と、勝手に疑問に思ってたりもしたのですが
それは次の行動を見て
至極自然と納得出来ました。
「カズ・・・私はひと月、君と会えなくて
凄く寂しかったのに…君は違うのかい?」
「ゔっ・・・/////そ、それは///////」
「でも会えないひと月の中で君が私の事を
考えてくれる時間が少しでも多ければ多い程
離れてる時間だって、耐える事が出来た」
「//////////そーかょ・・・」
「ふふっ・・・ほら、怒ってばかりいないで
早く可愛い笑顔を見せてくれ・・・」
貴族様の甘い言葉に
顔を真っ赤にした坊ちゃんは
恋する乙女のような瞳になっておりました。
これは
私はお暇せねばですね・・・
物音を立てずに
淹れたての紅茶をテーブルに置くと
気配をなるべく消して部屋から退出しました。
ドアを閉める瞬間
2人の影が重なるのを見ないフリをして
今夜はゆっくりと
2人の時間を過ごして頂きたい・・・
会えなかった間に何度も寂しそうに
遠くを見つめる坊ちゃんを見守った私としては
その寂しさが埋まればと願っております。
・・・お夜食をご用意させましょう
でも・・・
この記事がキッカケで
これからの2人に
受難を引き起こすという事を
まだ、この時は
誰も想像がつかなかったのです。
実は私が大いに誤解していた事も
発覚するんですが
それはまた
次のおはなしで・・・・・
。*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*。
こんにの♡
久々の貴族シリーズ再開します。
家、買ったので今度は住みます(笑)
思いついたのを忘れないうちに…
短編…かな?(笑)
あんまりシリアス系にはならないはずです(?)
これから2人の関係がどうなっていくか
わちゃわちゃな感じにしたいなぁ
影山目線で書くの楽しいかも( ˶ ̇ ̵ ̇˶ )
あ、学パロも、ニノ涼も
ちゃんと進めてます |ω・)マヂ
共によろしくお願いします♡
なんだこれ、知らなーい
って方は良ければ↓こちらからどうぞ
sunny