BLです。
ご注意ください。
あれから・・・・
カズとは気不味いままずっと会えてない。
隣に住んでいるはずなのに
会おうって思わないと
こんなにも会わないもんなのか・・・
でも、もし今
偶然にでも会ってしまったら?
そうなったら、どうなるんだろ・・・
ねぇ、カズ・・・・
もうすぐ、俺の誕生日だよ?
いっつもお祝いしてくれるじゃん
今年は・・・・?
今年は一緒に祝ってくれないの?
「・・・まさきっ・・・おいっ雅紀!!」
「ぅわっ・・・ あーービックリした!」
「あ、ごめんごめん
てか、めっちゃボーっとしてたぞ?
・・・・そんなんで、大丈夫なのかよ」
「あ、うん、大丈夫大丈夫っ
ちょっと考え事してただけだから
ほらっ もうすぐまた練習試合もあるしさ」
「・・・・まぁ
キャプテンになって初試合だもんな?」
「そうそう!こう見えて俺ね
結構プレッシャー感じてんだから!」
「マヂか(笑)
そんなんで大丈夫かぁ?」
「クフフ、きっと何とかぁーーーなる!」
そう、俺ねぇ…
チームのキャプテンになったんだよ?
え、部長じゃなくてキャプテン?
おかしくないか?
上手くまとめる自信がないから
部長はきみちゃんがなってー
俺がキャプテンなんだよー
何それ(笑)
今までそんな事例あった?
頼られてんだか分かんねーなぁ
うるさいなー(笑)
いいの!まとめ役しなくて俺はラッキー!
今までの俺達なら
そんなやり取りをしてたのにね・・・
きっとあーだこーだ言いながら
自分の事のように
喜んでくれるあいつが目に浮かんだ。
もう、それも叶わない
これからずっと・・・・
俺達、もうずっとこのままなのかな?
「まーさーきー?
またトリップしてんぞー」
「・・・・・しょうちゃん」
「んー?どした?」
しょうちゃんは・・・
あの時からずっと
何も言わずに傍に居てくれる。
今も、元気がない俺に
マックまで奢ってくれてさ・・・
優し過ぎるょ・・・
「もぅ、俺・・・
しょうちゃんと一緒に居ようかなぁ」
だからつい・・・
弱気になった心が零れ落ちた。
でもその言葉に
目の前にいる優しい人は
喜んでくれるかと思ったら
「俺はヤダ」
拒否られてまさか怖い顔で睨まれるとは
思ってもなくて
「しょ、ちゃん?・・・え?あれ・・・」
「そんな弱気な気持ちならいらねぇ
悪いけど、今のおまえは俺が好きになった
雅紀じゃないから・・・・」
「あっ!・・・ごめっ!」
何言ってんだょ 俺!
今 めちゃくちゃしょうちゃん傷付けた!
「ごめん!しょうちゃん!!
俺っ・・・すっげー酷い事言った・・・」
逃げたくて
しょうちゃんの気持ちを
利用しようなんて・・・・・
「ごめん、なさぃ・・・・」
「ふっ、いいよ…大丈夫だから謝んな
ま、俺が悪い奴なら押し倒してたけど?」
「え!!
そ、それはちょっと・・・」
「おいおい
そこまで嫌がるなって(笑)」
「あ、ごめん(笑)」
「ふはっ・・・まぁ、今のはさ
きっと、妖怪の仕業だな!」
まさかの妖怪?
そのまま、ふふんってドヤ顔でニヤつくから
思わず吹き出してしまった。
「ブフッ!
しょうちゃんそれもう古いし(笑)」
「えっ!そうなの?
旬ネタだと思ってたのになぁ〜」
「ぁひゃひゃひゃ!
でも、そうだね・・・きっと
凹み妖怪の仕業だな!」
俺がいっぱい笑うと満足そうな顔で
しょうちゃんも笑ってくれてホッとした。
じんわりと、温かくなった気持ち
もしかしたら・・・
このまましょうちゃんを好きになる事も
あるのかもしれないんだと
暗示した気がした。
「よ!」
「なんですか?こんな所に呼び出して」
「まぁ まぁ・・・
ちょっとさ、お兄さんとお話ししよ?」
「別に、俺は話す事なんてありませんけど」
「俺はあるんだよなぁ・・・」
目の前で強気な目をして
俺を見ているおまえに
さぁ、どうやって聞くかなぁ・・・
「なぁ?これから話す事はさ・・・
知ってる事を俺なりに推測しただけなんだ」
負けじと 無感情で見つめると
相手の瞳が揺れた。
「だから、まぁ、間違ってたらごめん」
「一体、なんなんですか?」
「おまえが、風間を何かで脅して
動かしているのはもう知ってるんだよ」
「は?・・・なんの事か分からないし」
あ、睨まれた・・・
でも 相手は明らかに動揺を見せた。
「あの写真を入れた動機は分からない
ただ、1つ分かるは・・・・・」
コレはあくまで俺の予想
自信があるわけじゃないけど
きっとそうだと思う確信に近いもんがあった。
それはきっと・・・・
「おまえさ、ニノの事が欲しくて
2人の仲を引き裂こうとしてんだろ?」
俺も、おまえと同じだから・・・・
「なぁ?
松本・・・そうだろ?」