BLです


ご注意ください











深い 深い 闇の中で 
掴 めない何かを
必死で 掴 もうとしていた


手が届きそうで届かない

手を伸ばしても 空を切るだけ

いくら 踠いても無理なんだと

もう諦めろ
そう言われてるみたいで

途方に暮れていると
突然、身 体  中 が 熱 くなってくる


熱い・・・・なに?


熱くて、何かが 迫り 上がってくるような
体の 変化に 恐怖を覚えた



こわい・・・こわいょ・・・やだ

たすけて・・・・まーくん・・・



すると突然
何かに引き上げられるように
沈んだ底から浮上していく


目を開けると見慣れない 天井に
疑問が 浮かぶ

身体は金縛りにあったように
重たくて動けない


え・・・・

あれ?・・・・ココ、どこ?


状況が 掴めていないまま

突然

ズンっと下 腹 部 から 何とも言えない
刺 激 を 感じて 驚いて頭だけ 持ち上げると

信じられない光景が目の前にあった。


いつの間にか 何も纏ってない

裸 に なっている、 俺の・・・・



「じゅ、じゅんくん・・・なに、してんの?」


くちゅ…


「はぁ・・・カズ起きた?」


「やっ!ちょっ!な、なにっ?!」


慌てて後ろへ下がろうにも
足の上に体が 乗 っていて全く 動けず



「潤君!!やめろょ!!!!」


「コレ、気持ちよくなぃ?」


「んあっ!///// やっやめ・・・」


「は、何その 声・・・可愛い過ぎるし」


「ぃやぁぁ・・・やだっ!おねがぃ」


俺の言葉が聞こえないの?


潤君は 制止する俺を 無視して
更に 何度も 上 下 させた


「んあぁっ!」


気が付いた時には
わけがわからないないまま
弾 けるように 吐 き 出 してしまい


「・・・なぁ、カズ・・・もうさぁ、俺が忘れさせてやるから・・・苦しくて辛い事全部、忘れさせてやるから・・・・・だから、このまま俺のものになってよ・・・・」



忘れ、る?  
潤君のもの?

いったい・・・
さっきから 何、言ってんの?


「ココなら初めてでも全て用意してあるし
大丈夫、優しくするから」


「こ、ココって!」


「ココ・・・ラ ブ ホだけど
 おまえ倒れて、側にあったから入った」


サッと血の気が引くのが分かった。

こんな密室で身動きも取れない
のし 掛 かるように 押し 倒 されて


「やだ!やめてよ!
  ねぇっ お願いだから!!」


思い切り 押し返すと
その腕を 強く 掴 まれた。


「じゃあ、どうやって忘れるんだよ!!
忘れる前にこんなんじゃおまえが倒れちまぅっ」


声を荒げて、射抜くような強い瞳が
責 めているように感じて、泣きそうになる。


「ごめっ・・・ちゃんとする、からっ
 だからこんな事やめてっ…おねがぃ・・・」


溢れ出てきた 涙は止まらなくなる

みっともないくらい泣き出した俺を見て
困った顔に変わる潤君は


「責 めてるわけじゃないんだ・・・・
ごめん・・・心配なんだょ、カズの事が」


抑 えていた身体を 離し
ギュッと優しく 抱き締められる

安堵して潤君へ 寄り掛かかると
聴こえてくる心臓の音が物凄く早い


「俺さ、身体から繋 がって、心は徐々にでもって思っちゃったけど・・・焦ってたかもしれねぇ・・・やっぱ無理矢理は無いよな」


「潤君・・・・」


「カズ・・・好きだ・・・すき、なんだ」



あれ・・・・

潤君も、泣いてるの?


悲痛なその想いが 

まるで自分みたいだ


潤君も俺と同じように胸を痛めている・・・

俺だけじゃない

俺ばっかり苦しいんじゃない



「じゅんくん・・・おれ・・・」


「ごめっ・・・カズ、ごめん・・・」



ねぇ・・・
どうしたら、1番良いのかな?


何も分からないし

何も見えないけど


でも・・・・・


このまま、受 け入れたら
潤君は苦しまなくてすむ?


俺もいずれ・・・・

潤君を好きになれば


幸せになれる?





「俺を、幸せにしてくれる?」





耳元で囁いた言葉に
抱 き 締めていた 体を離し
ビックリした顔で俺を見ている潤君に


ドキドキする心臓を無視して
そっと 近付いていく。


ゆっくり  ゆっくり

瞳を閉じた。


そして そのまま 


唇を 重ね 合わせた・・・・