BLです。ご注意下さい。


多数の方から学パロリクエストありがとうございます♡
皆さんの学パロ好きに背中を押され…(笑)
ご希望に添えられるか分かりませんが、sunnyの初学パロよろしくお願いします!
終わった時にイニシャルで全て表記させて頂きますね!
長編の予定なのでいつ終わるか未定ですが(笑)
あ、朝のアメ限やっぱり消しちゃったー(*´Д`*)恥








《今日から》
学パロ、にのあい、櫻葉メイン。末ズ、大宮?









キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン






「まぁくーん 部活終わったぁ?」


「あ、カズー もう着替えてくるだけっ」


「じゃあ一緒に帰ろ?」


「わかった!すぐ着替えっから待ってて!」


「慌てなくていいからね」


「うん!」



私立聖嵐高校に通い始めて
もう、半年以上が過ぎていた。


俺がこの高校を選んだ理由とか今更な話しだ。



「ねぇ、今日は良かったの?」


「ん?なにが?」


「ほら、潤君って子・・・
  一緒に帰らなくて平気だった?」


「えー?なんでだよ(笑)」


「だってあいつさぁ、カズと俺が一緒にいるといつも睨んでくるよ?俺におまえ取られるとか思ってんじゃん?」


「取られるって(笑)潤君は、なんだろう・・・世話焼きさんなんだよ」


「世話焼きねぇ・・・・」


「んな事言ったらおまえのクラスの横山?
あいつも似たようなもんじゃんか」


「えーー、あいつも世話焼きなんだよ(笑)」


「だろ?」



半年経てば学校にも馴染んで来るし
部活もやれば自然と友達だって固まってくる。


でもおまえは誰からも好かれていて
色んな友達から世話焼いて貰ってるの見るけどね・・・・


おまえがいると周りは一気に明るくなるし
誰にでも優しく出来る奴だし
みんなから好かれてるのが見てて良く分かる。


俺の幼馴染だったはずのおまえは
いつの間にか違う世界の人に
なっちゃったみたいだと
入学したばかりの俺は凄く戸惑った。



あれから半年か・・・・・



バスケの強い高校に行きたいって言って
地元の高校じゃなくって少し遠い
この男子校に通い初めたおまえを追って
一個下の俺は今年同じ高校に入学した。


色んな通う理由を探したけど、結局
おまえには全てお見通しだった。



なんだよ、カズー
俺と同じ高校に来たかったんだ?



笑いながら見透かすおまえに
素直になれない俺のいっぱいの言い訳も



くふふ
また同じ学校に通えて嬉しいなぁ



結局、素直なおまえにつられて
頬が緩むのが止められなかった。



「部活どう?」


「もうすぐ練習試合あるから」


「そうなんだ?
  気合い入ってると思ったよ」


「え?練習見てたの?
  結構待たせちゃったか」


「ちっちげーし!
  ・・・ちょっとだけだって」



つい墓穴を掘ってしまって
急激に顔が熱くなった。

誤魔化そうと目線を逸らすと
ポンと頭に置かれた手が
優しく撫でてくれて俺を安心させた。



「やーーっぱ カズ君は可愛いなぁ♡」


「バカにしてんのかよ」


「なんでだよ(笑)もー本当可愛いな!」



『可愛い』
なんて女の子じゃないんだから
嬉しくないはずなのに
こいつから言われれば嬉しくなって
胸がドキドキと高鳴ってしまう。



俺が、ずっと幼い頃から

おまえを大好きだって

おまえはお見通しなんだろうね・・・・



「そっちはどうなの?
  学祭の時なんかやるんでしょ?」


「みたいだぁねぇ」


「でた、カズの他人事モード」


「だって1年なんて目立つ事
  やらないでしょ?」


「おまえの部は関係ないと思うよ?」


「えーーー、あんま目立つのはなぁ」


「目立つ部に入ってんだょ(笑)」


「裏方とかないかなぁ・・・・」



俺の発言に眉を下げて笑うおまえ


この、何気無い時間が好きだった・・・



丁度電車がホームに来た。

夕方の帰宅ラッシュだったせいで
人と人との距離にほとんど隙間がない。

なるべくドア側に場所を確保したけど
あんまり動けるスペースも無かったから
話すのもやめて大人しく突っ立っていた。


そして丁度、駅と駅とが長い区間だった。


さっきから感じていた違和感は
もう確証に変わっていて
最初はカバンか何かが当たってると
思ってたけど・・・・・・

でも、違う。

どんどんエスカレートしていく行為が物語った。



どうしよう・・・・
なんなんだよ・・・俺、男なのに・・・・

ココで声出して注目されんのも嫌だ

まーくんに言う?
それもこの静かな空間じゃ凄く目立つし・・・ 


でも・・・・・・気持ち悪い!!



我慢出来なくなって
涙目でまーくんに訴えかけると
俺の目線に気がついて
心配そうな顔を向けてくれる。

目線を斜め下に下げると
同じ方向を見たまーくんは
分かってくれたようで
眉を顰め怖い顔になった。

そして
素早くグッと俺の体を自分に引き寄せ
クルッと回すと体を反対側に向けてくれた。
 
犯人らしき奴を睨みつけて
何か言おうとすると
丁度駅に着いたのをいい事に
素早く扉から出て逃げ去ってしまった。



「クソッ・・・・変態オヤジが」


「まぁくん・・・」


「カズっ大丈夫?怖かったよな」


「ぅん・・・ありがとう」


「怖いならすぐ俺に言えよぉ」


「だって・・・俺、男なのにさ・・・」


「そうだけど、おまえ見た目可愛いからさ」


「んなことねぇもん・・・」


「ヨシヨシ、もう大丈夫だからっ」


「うん・・・・」


ヒーローみたいに守ってくれたまーくんに
つい女の子でもないのにキュンとしてしまう


「てか、もう大丈夫だから離せ/////」


「あ////ごめんごめん」



気がつけば、ギュっと抱き締められ
頭を撫でてくれてたのを
周りから好奇の目で見られていて

お互い恥ずかしくなり、降りるまで
ちょっと離れて立って帰った。


いつもおまえは俺のヒーローみたいで


でも・・・・
幼馴染以上の気持ちを

俺が持っていると知ったら

きっと、もう・・・・

一緒に帰ってくれる事も
こうやって隣に立つ事さえも

無くなってしまうんだろうね・・・・



そんな事を考えてたら


ちょっとだけ胸が苦しくなって


夕陽がいつもより眩しく感じた・・・・