BLです。ご注意下さい。
気持ち悪い・・・・
ここんとこ、ずっとだ・・・
なんて気持ちの悪い空間なんだろう
本来
俺らの空間が
こんなに居心地が悪いなんて
あり得ないんだよ・・・・
だから
その気持ち悪い、張り付けたような笑顔を
やめろよ・・・・
2人とも・・・・・・
「んははははっ まったく!
なんだよそれ!それはこうやんだよ」
「え!?え?あーー…そうか!」
「ホント最近おっさん化ヒドイからね?」
「だって必要あるもんだと思わなくてさ
あんまし覚える気がないんだもん」
「まぁ、また分かんなかったら聞けば?」
「うんっ ありがとう!
''ニノ!''」
ニノ・・・・・だって
なにそれ?カズだろ?
いつから?
何があったの?
気がついた時には不自然なくらい
付き合う前と何も変わらない2人が居た。
ついこないだまであんなにダダ漏れてた
こっちが照れちゃうような雰囲気も
まるで幻だったのか?とさえ思う。
何も無かったみたいに
あいつらが演じれば演じる程
俺らの顔も、気持ちも
強張ってること、分かってんの?
翔さんと目が合えば
困ったような顔で笑ってる。
リーダーは、あいつらが話してる時は
不機嫌そうな顔をして
不貞腐れて寝ちまうし・・・・・
ちゃんと、俺らが気がついてるの
おまえら分かってんだろ?
なのに、何も言わずに
ずっとこれからも
ソレを、続けるつもりなのか?
気持ちが悪くてしょうがない
あんなに、幸せそうだったのに・・・・
「なぁカズ、今日はどう?飯とかさ」
「ん?んんんー・・・なんで?
潤君なら誘える人いっぱい居るでしょ?」
「久々におまえと飯食いたいの」
「んふふ、なぁに?
末っ子の甘えん坊発揮?」
「ぅん、それでいいよ・・・行くだろ?」
「・・・・んーーーー」
「ダメ。もう行くの決定ね」
「出た!オラ潤!」
「・・・・どうとでも言えばいい
いつもの所電話してくっから支度してこい」
「・・・・はーい」
とにかく
話を聞かないと何も分からないし・・・
あいつは俺に何でも話してくれるって
それに期待するしかない
話してくれなくても
無理矢理でも何とかしないと・・・・
俺達のやり取りを
ジッと見ているヤツがいた。
店の予約を入れようとスマホをいじっていると
そいつは困った顔をしてそっと寄ってくる。
「ねぇ、潤・・・もぅいいから」
「・・・・なにが?」
「あいつの事責めたりしないで」
「・・・責めるとでも思ってんだ?」
「・・・わかんないけど、さ・・・
俺らはもう終わったんだよ・・・・
言うの遅れてごめん。でも何も変わらないから」
「そんな無理した顔して
何も変わってないって本気で言ってんの?」
「っ・・・俺、あいつと違って装うのが下手くそでさ・・・・心配かけてごめん・・・」
メンバーの誰が見ても、2人が無理してるのが
手に取るように分かっていた。
「・・・・はぁ
俺から見たらあいつも下手くそだけどね」
「・・・・そっかな」
もー、なんなの?
まだお互いが想い合ってるのなんて
俺らが見たって分かるのに・・・・
こいつら2人して何で分かってないの?
当事者だけにしか見えない壁でもあるのか?
「見えてるのに
見ないふりしてるのか・・・」
「?・・・・潤?」
「なんでもない・・・・とりあえず今日の所は俺にあいつを預けてよ?悪いようにはしないから」
「・・・俺に許可取らなくてもいい事だよ」
「そう?・・・・じゃあ、抱いてって言われたら抱いても良いんだ?」
「・・・っそれは!
・・・何も言う権利、俺にはないょ・・・」
「ふーん・・・・分かった」
そのタイミングでカズが支度を終えて出て来た。
じゃあお疲れって肩をポンと叩くと
カズの方へ向かう。
どうしたの?って顔で不安げに見てくる
カズに
2人に、イラついて・・・・
腕を掴んで強く引き寄せ、カズの唇を塞いだ。
「!!!!・・・んんっ!」
一瞬だけの口付け
直ぐに離れると驚いて何も言えずに口を抑えているカズを無視して相葉君の方へ振り返る。
相葉君はそれのどこが平気なの?って思うくらい
泣きそうな顔をしていて
奪い取られても良いのかよ?って目で挑発すれば逆方向へ走って行ってしまった。
「潤君・・・・」
「なんだよ」
「俺の事好きなの?」
「別に?」
「・・・・・・・」
「ほら、行くぞ」
「・・・・・・ばか」
バカでも何でもいいよ
お前らが元に戻るなら・・・・・