BLです。ご注意下さい。













「だ、誰と・・・なの?」



「・・・・・・・リー、ダァ・・・」



「なん・・だょ・・・・それ」



掠れる小さな声で 

告げられた名前を聞いた途端

物凄い勢いでせり上がるような

腹の底から湧き出たドス黒い感情を

抑えきれなかった。


でも、言葉にする事も出来ず

体がブルブルと震えだす。


無茶苦茶な感情の正体は

今まで感じた事はないくらいの



嫉妬心



自分の心の中 全てをそれで

侵食されるような気がした。



「ごめっ・・・・おまえには
   嘘、つきたくなかった・・・・・」



怯えるように濡れた瞳のまま

俺に訴えているカズすら

憎らしい気持ちになる。



俺って・・・

こんなヤツなんだな・・・・



どこか俯瞰して見てる自分も居て

醜い感情に支配された自分を嘲笑った。

 

「・・・・もぅ、我慢・・・しねぇ」


「まぁ・・・・アッ!!!!」



バチンッ!!



力ずくで感情のままにシャツを掴み
引きちぎる。

ボタンが勢いよく何処かへ飛んでいく。



晒された 身体 は 真っ白で・・・・



いや・・・・・違う・・・・・


薄っすらと紅く キズのような跡が・・・・


コレは・・・・・まさか・・・・・



頭に血が上る。



何があっても冷静に判断しなきゃって

俺に言った人は誰だったっけ?




もう・・・・・・


メチャクチャにしてやりたい・・・・・


俺を見る、怯えた目は無視する事にした。




「っぁああっ・・・」




全部、全部・・・



コレハ オレノモノダ