BLです。ご注意下さい。
お久しぶりです。
今夜は二話更新目指します!
「潤ごめんね・・・
ココまで運ぶの手伝って貰っちゃって」
一緒に俺の家まで文句も言わずに
カズを運んでくれて
無関係なのに巻き込んでばかりで申し訳なくなる。
「何?(笑)これくらい、全然いいよ」
何でもないように言ってくれる優しさに
ちょっと泣きそうになるのを堪えた。
「・・・ありがとう、なんか最近
助けて貰いっぱなしだよね・・・・」
「まぁ、そういう役回りなんだろ。
でも本当、間に合って良かったよ・・・」
「うん・・・潤が機転利かせて斗真のマネに
合鍵持ってこさせなきゃ・・・・・
きっと、あのままカズは・・・・・」
想像するだけで目の前が真っ暗になるような
全身の血の気が引き、暗い闇へと堕ちていく感覚に、気分も落ちていく。
「雅紀!カズはおまえしか見えてないよ?
今も昔もずっとね?」
「うん・・・・・」
「てかさ、気付いてる?さっきからさり気なく
お互いを 下の名前で呼び合ってんの
なんかウケる(笑)」
「え?・・・あ、そういえば!」
「ま、いいけど(笑)」
「だなー・・・潤、本当にありがとう」
「なんだよ、改まって・・・・」
「・・・・俺さ、まだ頭ん中ぐちゃぐちゃで・・・今もし、カズが起きたらあいつを責めるような事言っちゃうんじゃないかって・・・なんか怖いんだ・・・・」
こんな事を言うのすら
間違えてるんじゃないかな?って不安になる。
ちらっと潤を覗き込むとキリッとした眉を下げて微笑む目と合わさった。
「・・・・良いんじゃない?責めてもさ
責めないで、おまえの中で留めておければ良いけど、それがいつか何かあった時に拗れる原因になる位なら、目の前にある事を1つずつ、2人で解決して行けば良いんだと俺は思うよ?」
「ぅん・・・そぅだよね・・・・
俺と付き合う前の話しなのにさ・・・
てか、女の子とだって付き合って来たのは
お互い様なのにね・・・・・」
「うん・・・」
1つ、1つ、自分の黒々とした感情が
口から零れ落ちてくる。
それを黙って聞いてくれる潤に
少しだけ甘えて 出てくる感情を止めない。
「でもじゃあ、何で こんなに・・・
こんなにも俺は嫉妬してんだろうね・・・」
「・・・俺とか、リーダーの時とは違う?」
「・・・ぅん、多分・・・・違う・・・」
その俺の言葉に、しょうがないなって
顔をして肩を竦めた潤は頭に手を伸ばすと
クシャクシャに混ぜてきた。
「ちゃんと、話し合え。
喧嘩しても何でも、自分の気持ちは
ちゃんと伝えろよ?お前らならまた
乗り越えて行けるって思ってるよ」
混ぜられた頭からまだ離れない手は
下を向いていた顔を
無理やり上に向かされる。
気持ちまでガクンと下がっていた俺を
持ち上げるように
泣いちゃダメだ
でも、優しさが嬉しくて泣きそうだ
「泣いてもいいよ?
大丈夫、カズには告げ口しねぇから」
「する気じゃねーか!」
「あれ?バレた?(笑)」
「ふふっ・・・・ありがとう
いくら言っても足りないや」
「じゃあ、今度奢ってもらお」
「まかせろっ」
「やったねー」
潤のおかげで少しだけ体から出た膿は
冷静になれない俺の頭を冷やしてくれた。
大丈夫、きっと大丈夫だ・・・・
あいつが起きたら
ちゃんと抱き締めてあげられる・・・・