BLです。ご注意下さい。

リアルタイムに戻ります。

















昨夜のカズはやっぱり少し変だった。



普段じゃ自分から積極的に求めてくる事なんて殆ど無かったのに、昨日は自らいっぱい求めて来て、嬉しかったけど・・・・・


どこか必死な感じがして
俺を見ているようで、見ていない・・・

そんな風に思えた。




'' まぁ、くん・・・・もっとっ ''



/////でも、可愛いかったけど・・・・




思い出すとまた朝から元気になりそうだったから頭をブンブン振ってエロいカズを消そうとする。



・・・・・凄い
俺、こんなに動いたのに
起きないなんて珍しい・・・・



まだ深く寝息を立て寝ているカズを
ジッと見ると、眉間にしわ寄せ
なんだか辛そうな顔をしていた。


目にかかる前髪をかき分け
その縦皺にチュっと口付けてやる。



カズ・・・・なんか、悩んでる?
でもきっと自分からは言わないよね・・・



こいつの性格は良くわかってるから
言わない事は敢えて聞かないようにしてはいるけど・・・・・


やっぱ、辛いなら言って欲しいよ


言って何かが変わるなら良いけど
変わらないにしてもさ・・・・・
聞く事しか出来ない事でも


2人でこれからも一緒に笑って
時には泣いたって良いと思う


こんな風に思えるのはカズだけだから


大切で 愛おしい


おまえの不安を取り除けるなら
俺が取り除いてやりたいよ・・・・



体を包み込んで頭を撫でてやると
やっと目を覚まして身動ぐと
薄眼をそっと開けた。


焦点の合わない目を向けて
掠れる声はまだ甘くて




「ん・・・・まぁ くん・・・・」




まだまだ可愛さのゲージが上がったまま
目をゴシゴシしているカズにキュゥっと
胸が締め付けられる。




「ごめん、起こしちゃった・・・・」


「ぅん・・・・何時?」


「まだ少しなら寝てられるょ」


「・・・・そか」


「カズ・・・大丈夫?」


「大丈夫だょ・・・なんで?」


「・・・・じゃあ、俺も大丈夫」


「ふはっ   何それ?」


「ふふっ・・・先に起きてなんか作るよ」


「ん、よろしく」




軽く唇を啄ばんでから起き上がり
ベッドから出てリビングに行こうとすると
後ろから声をかけられた。



「まぁくん、卵焼き食べたいな」


「りょーかいっ」



フフッと布団の中から笑ってるカズを見てると聞いても良かったのかなぁと思えてきて



「カズ、もし不安な事があるなら
   ちゃんと聞くからね?」



「・・・・ぅん、わかってるょ」



「うん・・・作ってくるね」



「はーぃ」



パタン






あいつ・・・・・

俺がおかしいコト気付いてた・・・・



言えなくて・・・・ごめん



どうしよぅ・・・

余計な 心配かけてる・・・




鼻の奧がツンとして、チクんと痛む胸に
溢れるように出てくる不安な気持ち

全部 全部、吐き出してしまいたくなる。


きっと、あいつなら全て受け止めてくれる。


でも・・・・

知られたくなぃ


出来ることなら
何も無かったと思いたぃ・・・・





やっぱり

ちゃんと話さないとダメだ


あいつと・・・・・・