BLです。ご注意下さい。
ゲリラ豪雨をくらいました…ずぶ濡れーーーー
パコンっ
「って!」
「こら。おまえら何やってんだよ」
「ほら、怒られたじゃんー」
「だってー」
「痴話喧嘩は後でやれ」
さっきの事でコソコソLINEを送りあっていたら
あいつが潤君にメニューで小突かれた。
そりゃそーだ。
確かに無視してたけど・・・
今は4人で食事中だ。
気にしてくれてるのは分かるけどさぁ・・・
いや、気にし過ぎなんだよ。あいつが。
「なになに?喧嘩してんの?2人」
「してませんよ」
今のやり取りを見てたらそりゃ気になるよね。
でも食い気味に否定すると、 次の斗真のひと言にみんな目を見開いて止まってしまった。
「じゃあ・・・付き合ってんの?」
「え!!」
「!!!・・・な、なんで?」
「・・・・・・」
「違う?そんな感じしたから」
悪気もなく言ってるのは分かるけど
斗真の動物的勘みたいなのは昔から凄い。
でもきっと勘じゃないんだよなぁ。
こいつは観察力と洞察力が凄いんだ。
一瞬みんなが黙ってしまったから
その空気を感じた斗真は
「へぇ〜そうなんだぁ〜」
とニヤニヤしながら1人で納得してしまった。
その様子になんだかしてやられた気分になり
スマホをテーブルに放って背もたれに乱暴気味に沈み込む。
「ちげーし」
不貞腐れて言うと、困った顔で俺を見てる
あいつが目に入った。
「んだよぉーにのぉー
大丈夫!俺、そういうの理解あるよ?」
「だからちげーって」
「違くない」
突然横から口を開き、怖い顔で真っ直ぐに斗真を見ながら否定するまーくんにビックリする。
「斗真、カズは俺のもんだから
だからちょっかいかけないでよね」
「ばっ!ぉまっ!・・・・ばかだろ///」
一気に顔に熱が集まった。
恥ずかしくて斗真が見られない。
「ヒューゥ♪
相葉ちゃん、かっくいーーー♡」
「おまえは茶化すなって」
「そっかぁ・・・真剣なんだね
良いじゃんっ 俺も2人の事応援するよぉ」
「べつに応援されたくねぇし・・・」
「カズ」
優しく名前を呼ばれてチラッと見ると、これでもかってくらいに優しい眼差しで俺を見てるまーくんと目があった。
その顔にドキッとしてしまい目を逸らせずにいたら、今度はパァッと満面の笑みの花が咲く。
「バレちゃったね!応援してくれるって!」
そんな男らしく言われたら素直に頷くしかないじゃんか・・・・。
俺の大好きな笑顔は今日も絶好調だった。
今のやり取りを見た斗真はテンションが急激に上がったみたいでニコニコしながらグラスを持つと
「いーいねぇ!!よしっ2人に乾杯だっ」
「もー、グラス空だよ?」
「追加だ追加!潤!強めの酒!」
「なんでだょ(笑)」
思わぬ形で俺らの事を知られてしまった。
正直、斗真にはあまり知られたくなかったんだ。
あの時の記憶は俺の中で消したつもりだ。
あいつにも消せって言ったけど・・・
蘇る昔の嫌な記憶。
あの記憶は俺の汚点でしかない・・・・

