BLです。ご注意下さい。












体から伝わってくる鼓動の振動や
少し高めの体温ごと包み込む。


自分の腕の中に居る存在を確かめるように
暫く、寝ているカズを抱き締めていた。


1番大切な存在を失うかもしれないと気がついたとき、今まで味わった事のないような焦りと喪失感を感じた。



そして、改めて気がついた。

大切さを・・・・



昨日、あんなに無理したんだから・・・・



求めていないと言ったらウソになる。
昨夜のあのエロエロなカズを思い出すと
いつでも臨戦態勢に入れちゃう勢いだけど。




今は、こうしてるだけでいいや・・・・


・・・・・・・・あ、


でも・・・・・うーーん。


アレ、どうしょ・・・・





帰りがけに突然リーダーに引き留められ
再びの謝罪と、ある物を受け取った。



「相葉ちゃん、コレ」


「ん?なに?・・・瓶?」


「多分、1滴位なら楽しめる程度の効果だと思うから。良ければ使って」


「・・・・・!!」


「昨日は、多分4.5滴とか・・・それ位だと思う」


「え!え!えぇ?!」


「2人で楽しんで」



小瓶に入った液体。



あれって・・・・やっぱアレだよね。

いや、分かってる。

分かってるけどさー

アレを使えば・・・カズは、また・・・・





『まー、くぅん・・・・ぁっ 』

  



・・・・・ヤバイ。



思い出しただけで少し元気になってきちゃった・・・・



そっとソファに寝ているカズを横にする。
ずっとくっ付いていたからお互いに汗ばんでいた。

額に張り付いて目にかかっている前髪を分けてやり、昔から変わることのない童顔の愛おしい寝顔を眺めて立ち上がると、放ってあった鞄の中からその小瓶を取り出した。



小瓶には半分位の量が入っている。



4.5滴で、あんなになっちゃうんだ・・・・



・・・・・・・・うん



・・・よし、決めたっ




そのままキッチンへ持って行くと
ペダルを踏みつけて開けるゴミ箱開け
そして、それを棄てた。



俺たちに、こんなのは要らないよ。



今回の事は全てコレが原因だ。
だからこんなモノは棄ててしまえばいい。
そしたらもぅ、おしまい。



俺たちがまた2人で前へ進む為には
こんなのは必要無いから。



正直、ちょっっっとだけ、後ろ髪引かれたけど・・・・笑



でも、なんかスッキリした。






強く願う事、それは・・・


ずっと、ずっと、ずっと・・・
 

これからもずっと


隣で笑い合えること