BLです。ご注意下さい。











収録終わりに空いてる楽屋に呼びつけた。


仕事終わりで完全にオフモードの顔をして
ヘラヘラ付いて来たこいつと違って
俺は内心ドキドキしていて、表情が強張る。


でも、いつも通りに、
普通に聞けば良いんだ。


そう、自分に言い聞かせる。





「で?どゆことかな?」


「急になんだよぉ」


「おっさん、
   しらばっくれんじゃないよ。
   ネタは上がってんのよ?」


「何が?おいら わかんねぇよ?
   いきなり言われてもよぉ」



「・・・・・相葉さんにあげた入浴剤。
   アレの中身、知っててあげたわけ?」



「・・・・・・にゅうよくざい?」



「そう、3個 」



「・・・・・・・・・??」



「え、覚えてねぇの?」



「ん・・・んんん?こないだのヤツか?」
 


「きっとそれ」



「貰いもんだよ。
   これ良いですよ。試してみて下さいって
   言われたんだよ。サンプルみたい」



「誰に?」


「スタッフ?」


「知ってるやつ?」


「顔は知ってるやつ」


「はーーー?そんな得体の知れないヤツの
   貰いもんなの?」


「名前が覚えられないだけで顔は何度も見てんだけどよぉ」



長年一緒に居るからわかる。
これは、嘘はついてはいない。
はず・・・


不安の方が強いせいかいつもなら自信がもてる事も、今はもてないでいた。



誰なんだよ。そのスタッフ・・・・・




「・・・・・・・。」



「ニノぉ?どうした?」


「あのさ、
  そのスタッフ見かけたら教えてよ」


「おぉ・・・・わかった」


「あと!今度から知らねーヤツからの
   貰いもんは人に渡すなっ」


「・・・・・・おぅ」



良かった。リーダーには関係無かった。
それだけでも肩のチカラが抜ける。
冷静に考えたらこいつがそんな事する訳ないのに・・・・




「そんでよぉ ニノー」



「んー? なぁに?」



疑ってしまった申し訳無さで口調が
いつもより優しくなる。




次の言葉を聞くまでは・・・・





「いっぱい気持ち良かった?
   
   気持ち良くなる・・・入浴剤」




「・・・・・え?」