BLです。ご注意下さい。
「なんでリーダーから貰ったの?」
「なんか使わないからあげるーって」
「えーー・・・・」
「なにこれ?って聞いたら入浴剤って言われて俺が好きなの知ってたんだなーってありがたく貰ったんだよ」
「ふーん。そっか・・・・」
「入浴剤がどうしたの?」
「ん?あー・・・1つだけ?貰ったの」
「3つ、入ってたかも?どこ置いたっけなぁ
   匂いがみんな違くてー」
「へーー」
この辺に置いたはずーって言いながらリビングを探しているまーくんを見つつ、頭の中は混乱していた。
なんでリーダーがあんなモノを?
あの中身を知ってて敢えて渡した?
「使わないから」って事は誰かに貰ったモノをこいつに渡したって事?
それとも初めから自分で用意したモノをこいつに渡したのかも?
それなら目的は?
疑問だらけの頭をなんとか整理しようとするけど何の答えも出るわけがない。
やっぱり本人に聞くしかないよな・・・・・
「あ、あったあった!
   どーする?今からコレでまた風呂入る?」
「え!!や、やめとこう!!」
「そ?まぁ、もう遅いしこれ以上無理させられねーし、寝よっか?」
「・・・・・おまえ、風呂でナニしようと
   思ってんだよ・・・・」
「え!?いや!普通に一緒に入ろうかなぁって・・・・ね?」
「ふーーーーーん。ね、それ1つ頂戴?」
「えーどうせならココで一緒に使おうよ」
「あとひとつは一緒に使えばいいじゃん」
「んーーーー、まぁいいけど。はい」
「ありがと、まーくん」
いつもの3割り増し位に可愛いさ含めてニッコリ微笑んで受け取った。
それが良かったのか、突然腕を引っ張られ自分より大きな、がっちりした体に包み込まれる。
今、こいつに話しても動揺させるだけだよね・・・・
さっきあんなに落ちてたのにもっと落ち込むかもしれない。
せっかく浮上したのに・・・・
まだ分からない事ばっかだし
話すのは今じゃなくても、いいよ・・・ね?
それに、
今のこの空気も壊したくなかった。
自分よりも少し高め体温と
落ち着いた鼓動が伝わってくる。
大きく息を吸い込むと、優しい匂いがした。
そして包まれている安堵感に 
そっと、目を閉じた。