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プロローグ①
二宮和也





ピピピ  ピピピ  ピピピ




カチッという音で
いつもの変わらない平日が始まる。


今日から月曜日だ。


前の日に夜更かししたって
市場は いつも通りに動き出す。

目覚ましを止め寝不足の体にムチを入れる。




俺の一日
基本朝食は取らない。
コーヒーを入れてテレビを点ける。
朝のニュースを一通り見てから仕事部屋に篭る。
そして一日の目標金額に向かって何個かのモニターと睨めっこだ。


このローテーションを何年続けてるのかな?

大して気にした事はないけど
もう、ずっとだと思う







午後…
俺はニヤつきが止められなかった。



このまま行けば500?600はいけるな…
暫くのんびり出来るかもとモニターをニヤニヤ見つめながら売り時の瞬間を待っていた。


もうちょっと…もうちょっと



集中していた。
だから気づかなかったんだ。



あの馬鹿の企みを…

いきなり



バンッッ




「ニノちゃんたっだいまー!!」



とハイテンションで大きな声が入って来たもんだからビックリしてエンターキーを押してしまった…





あーーーーーーーーーーっっ!!!!!





「あ、起きてた~♪静かだからまた寝てんの
    かと思ってさーね、ね、驚いちゃった~?
     …………あれ?」




とびきりの笑顔が
俺の顔を見て青ざめた顔に変わっていく




「えーと…あれ?お、お呼びでない?」




あまりにも空気が凍ってる事に気づいたようで慌てている馬鹿に
全ての怒りをぶつけた。




「こんのっ…馬鹿雅紀‼‼
  俺のっ俺の時間を返せぇぇっっーーー‼︎‼」




「ご、ごっごめんなさーーーーい‼‼」






これから暫く、下僕扱い決定ー。