2-3 順応

 人は夏のまぶしい日差しの中でも、お化け屋敷のような暗いところでも、物を見ることができます。これは、まわりの明るさによって目の感度を変えているからです。

●明順応、暗順応

 網膜の感度は明るさによって変化しますが、明るい場所で感度が下がる場合を明順応、暗い場所で感度が上がる場合を暗順応といいます。

明るい場所では錐体がはたらき、暗い場所では体がはたらきますが、前者の状態を明所視、後者の状態を暗所視といい、薄暗い場所で両方が働いている状態を薄明視といいます。つまり、暗い場所から明るい場所に移動して暗所視から明所視に変化することが明順応、明るい場所から暗い場所に移動して明所視から暗所視に変化することが暗順応ということになります。その際、明順応にはほとんど時間がかかりませんが、暗順応には10分以上かかります。



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