●2種類の視細胞

網膜を構成する細胞のうち、感光性を持つ視細胞が、錐体(すいたい)と桿体(かんたい)です。


錐体は網膜の中心(中心窩)に密集しており、明るいときに物の明るさや色を感じるはたらきがあります。このことから実は視野の中で、注視点*を囲むドくらいの範囲だけが鮮明で、周囲はぼんやりとしか見えていないということがわかります。ではなぜ視野全体が鮮明に見えているかというと、目の運動がそれを補っているのです。

*注視点:自分が実際に見ている点(場所)

それに対して桿体は主に網膜の周辺部に分布し、暗いときにほとんど明暗だけを感じます。感度は高いです。暗くなると、次第に物の形や色がわかりにくくなり、じっと目を凝らしてもよく見えなくなりますよね。これは桿体がはたらいている証拠です。桿体が明暗のみを感じ、視力が最も良い中心窩に存在しないことが原因です。



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