2-1人の目
人は、目に入って初めて光を認識できます。目の構造がわかると、普段見逃していることが見えるようになります。
●目の構造
目の構造は、カメラの構造と似ています。
目の水晶体はカメラのレンズに、虹彩は絞りに、網膜はフィルム(デジタルカメラでは撮像素子)に相当します。しかし、異なる点も多く、目では角膜と水晶体の両方で屈折しますが、カメラはレンズの屈折だけです。
また、ピントを合わせるために、目は水晶体の周りの毛様体筋を変化させて水晶体の厚さを増減させよすが、カメラはレンズとフィルムの間の距離を増減させます。
さらに人の目は星明かりから直射日光下まで、100万倍以上の明るさの範囲に対応することができます。これは、瞳孔の大きさが変化して目に入射する光の量を調節すること、2種類の視細胞を使い分けていること、視細胞邸感度調節を行うことの3つの機能によるものです。