これで最後です。

後劇中、思った事をいくつか。順不同!
ほとんど村井良大の感想と言っても指し触りない!
村井マーク可愛い!(合い言葉)

「What You Own」
迷うマークからはじまる。村井くんの歌い方がばっちりハマる。
自分に言い聞かせるように歌うのは、自分には未来があるから。
不治の病で未来が霞んで見えない友達に比べれば、
自分の未来は、今のところ明るく見通しは悪くはない。
だからこそ、生き抜かなきゃいけない。
だって命があるんだもの。
そしてそのためにはお金が必要で、
お金のためには魂も捨て置かなきゃいけない。
「生き抜くアメリカ」強く強く言い聞かせるように歌うのに、
最後に、それだけ、ってポツンと歌うのがツラい。
魂を売り渡して、何が残るの?それは空っぽな僕。
そんなこと判っているんだけど、どうしていいか分からない。
病気であることも悲しいけれど、残される方もツラく悲しい。
その相手が好きであればあるほど。迷子のマークが悲しい。

そしてロジャー登場。マークとロジャーの友情が熱い。
マークとロジャーはこの時点でサンタフェと取材現場で
距離的には離れたところにいるけども、いつのまにかリンクする。
二階建てのあのセットの上と下は違う世界。
でも、同じ場所に立って同じものを見ている。
そして、それぞれ親友の事を想い出す。
マークとロジャーは似たもの同士であり、光と影。
ここからは元々の歌詞が素晴らしいからな・・・。
日本語版何て歌ってたのか思い出せないのが残念だけど。

映像作家なのに、真実を見ることが出来ないマーク。
彼が見るのはいつも、メガネ越しであり、ビデオカメラのレンズ越しの世界。
ソングライターなのに、真実の曲が聞こえないロジャー。
かき鳴らすギターは決まってあの曲で、自分の曲じゃない。
でもお互い1人でぐるぐる悩んで、そして気付く。
独りぼっちで見えなくても、苦しみながらも懸命に生きたエンジェルの声は心に聞こえる。
独りぼっちで聞こえなくても、愛しいミミの姿は心の目に見えたじゃないか。
そうだ。見る事も聞く事も自分自身の中にある。
それを疑わなければ、映像は撮れるし歌も作れる!!!!!

ここからの村井マークと堂珍ロジャーのシンクロ率というか、
2人の歌声が本当に感動的。
はじけるように答えを見つけたあとの力強さが凄くて。
2人はお互いの今を知らない。だって遠いところにいるから。
でも心は知ってる。
俺が見つけたんだからあいつも真実を見つけたはず!!!
そんな信頼感が2人の眼差しからめっちゃ伝わるー!!!
アメリカというこの国で、生き抜いて、そして死んでいく。
ここで死ぬって言葉を使う辺りが覚悟だし、たまらんー!
そして、Halloweenでいっそ出会わなければ良かったのに・・・と
後悔してた去年のクリスマスを受け入れた姿の眩しい事!!!!
本当に良い曲で、元気の出る歌だと思うし、
村井堂珍の力強さが半端なかった。
初演の音源だけを聞くと良い曲だけども、
やっぱり村井堂珍コンビで聞いた程のパンチはないし、
曲の疾走感もさほどないと感じるので、
あれはやっぱり2015の舞台ならではだったのかなー・・・。
夢に生きると腹を括った男子っていうのは、
なんであんなに格好良いんだろー・・・。

はっ、そう言えば、What You Ownの
Youって実はお互いにかかってんのかしら。
英語がちゃんと分からないポンコツ頭なので、
全然わかんないけど・・・。

「La vie Bohem」
楽しい曲調は朝まで飲み明かそうぜー!!!
っていうクリスマスの楽しさや、ユーモアだらけ。
振り付けがとにかく可愛くて、目が追いつかない。
まあそれでも村井氏を追ってたんですけど!
割と下ネタ全快のこの歌の振り付けは可愛いけど、
マークの机の角で腰振るのはどうかな!?痛くない!?
あとライブDVDの方だとビデオカメラが古い型のやつなので、
勃たない話の時にマークが手にしたカメラをぶらりんって
揺らしてるのが、確かにそれに見えるし、
残念そうな顔してるから、思わず吹くんだけども。
ちょっと違ってたなー・・・残念。
あの微妙な顔を村井マークで観たかった。
あ、でも冒頭で、お金つけてて払えてないから、
店員に怒られて「そうでした・・・(しゅん)」
ってなるマークは、かなりわんこでめっちゃ可愛い。
東京公演ではモーリーンのお尻ぺちんって叩いてたとか・・・
何それ超見たかった・・・・!!!
でも、とにかくみんなが生き生きしてて楽しい歌です。
戦争の反対は平和じゃない!クリエイションだ!

「CONTACT」
新演出版は、白いシーツのシーンがないのね。
「CONTACT」って突然なんのセクシーシーン!?って
思ったら、エンジェルが奉りあげられて消えてって
「????」ってなる人も多いかと。
正直、私も最初に観た時、全然分かんなかった。
HIVが性行為によって感染することだとか、
エンジェルの生きたいと言う意欲=原始的な生=性衝動か?
とか色々考えてたりしたんだけど。
解放って意味もあるのかとふと思ったり。
IVANエンジェルはそれまでの彼女にはない強く凛々しい歌声で。
平間エンジェルはその躍動溢れるダンスで。
ある意味重くてツラく苦しいだけの病気から、
死ぬことで解き放たれたのかなあって。
そんでその瞬間て、もしかしたら苦痛から解放されて
恍惚とした甘美な気持ち良さなのかも。
そういう意味も含んでるのかもねーって何となく思ったり。
でも色々考えても今となっては二度と答えが聞けない。
だってジョナサン・ラーソン氏自身が天国にいるから。
人の死をこう言ってはダメなんだろうけれども、
ジョナサン・ラーソン氏が亡くなったことで、
更にこの作品は高みに行っちゃったような気がします。
人気になったからって改変される訳でもなく、続編もない。
1つの世界が完璧に出来上がってて、
それを色んな人が色んな角度で観れるお芝居。それがRENT。
観る人によって思うことも様々で、正解がないのが好きだな。
そもそも国が違うから、絶対判んないことってあるもんね。
その国民には常識でも素地がなければ理解できないこととか。
だから国や思想や感じることが全て違っても、
きっと「RENTが好き」って感情は一緒で、
それが本当の意味での愛の季節ってことかな。うーん、深い。

と、最初だけ真面目に語っておいたわけですが、
実際の「CONTACT」の感想的には村井マークのポールダンス、

死ぬほど可愛かったです!!!!!!!!(真顔)

真ん中のミミとお立ち台のモーリーンのセクシーダンスも
視界の端にいて非常に気になるんだけど!!!!!
特にソニンモーリーンの動きめっちゃエロかったけど!!!!
でもオペラで抜いていたのは村井マークのセクシーダンスでした。
男子だからね!セクシーって言っても格好良さを残しつつ・・・って
やってるんだろうけど!ただただ可愛いくって・・・

あ、でも最後に旅立つエンジェルを囲むところ。
どうしてもマークが舞台のど真ん中で後ろを向くので、
青いおじいちゃんみたいなマークのニット帽が、目立つ目立つ。
しかも両手を挙げて踊る姿が若干阿波踊りに見えなくもないし・・・。
そういう所が村井くんの可愛いところだよなあとは思いつつ、
本来ならエンジェル退場の涙々の感動シーンなので、
ちょっと!!!マーク邪魔!とか思って正直スマンかった・・・。
エンジェルが白いパジャマだからその目の前にいると青い帽子が
更に目立ってしまうんじゃよ・・・。

「Finale B」
マークのビデオカメラは2種類あって、ちゃんとコードが繋がってるのは、
後ろのモニターにリンクしてあって映像がリアルタイムに映る。
「RENT」前のロジャーを写すところと、この「Finale B」が、
コード付きリアルビデオカメラかな??
マークが舞台上、アンサンブルも含めて、
全員の顔を一つ一つ撮ってビデオカメラに収めていくんだけど、
その映像が、カメラのシャッターを切るように、数秒静止する。
この演出たまらないよねー・・・。
リアルタイムだからこそ毎公演毎公演表情は違うわけで。
それを撮る村井マークが生き生きしてるのが嬉しい。
「録る」と言う楽しさを再び見つけたんだなって思える。
みんなの笑顔たまらんなー・・・。
マークは僕は撮ってばかりで、そこに僕は映らないって言ってたけれど。
でもみんなのその顔が撮れるのはきっとマークだけ、なんだよね。
誰にでもフラットに仲良くなれるマークだからこその映像で、
むしろ私はそんな笑顔が撮れる方が羨ましいと思うと思うし、
それが自分だけだってマークも気付いたんだなって思うと嬉しい。

「Will I」
英歌詞:
Will I lose my dignity?Will someone care?
Will I wake tomorrow From this nightmare?

日歌詞:
尊厳なくして、死んでゆくのだろうか?
明日悪夢はさめるか?

まぁ、ビックリするほど直訳!!!!!!!
あまりに直訳だし、曲の頭が「尊厳」って言う単語が
半端なく強い言葉なので、ちょっと色々衝撃的でした。
おかげで悲しみより混乱が先に来て泣けなかったわ・・・。
これ、前半の歌詞の方を重要視したんだね?
英語の方は、直訳だと

私の尊厳が消えてしまうのでしょうか?
誰か気にしてくれるでしょうか?
明日この悪夢から目覚められるのでしょうか。

映画とかDVDとかの歌詞だと、

命を失った時に哀しんでくれる人はいるのだろうか?
明日目覚めたら悪夢も覚めるのだろうか?

ってな感じなんだよね??確か。
要は救いはありますかっていう、
生きる意味を問うてるんだと思うんだけども・・・
せめて二回同じ節歌うんだからちょっと歌詞変えようよ!!
あまりにもがつんと来る文章が繰り返されるので、
歌詞が染みてこないよー・・・・・・。
訳詞は言っても日本語と英語の違いがあるから、
しょうがないんだろうけど、この曲だけはホント吃驚。
違訳し過ぎてもファンの多い作品なので叩かれるんだろが・・・
伝わらんよー・・・もだもだ。
そもそもなんの尊厳?ってなりそうだよね・・・。
正しいのかは判んないけど、私が思っていたのは、

まず「尊厳」っていうのはHIVという病気の進行によって、
人としての尊厳がなくなってしまうこと。
私のぽんこつ知識で、覚えている限りでは、
今は薬の力で抑えることが出来て完治はしないものの、
延命はできるようになった病気のHIVですが、
治療をせずにいると免疫力がどんどん下がって、
最後には普通の人がかかってもすぐ治ってしまうような
病気ですら命の危機になるそうです。
つまり、HIVが直接原因で亡くなるというよりは、
HIV感染の方は別の病気に掛かりやすく重症化しやすい。
それだけに症状も様々で、ものによっては、
酷い認知症のような症状にもなるそうです・・・。
自分が自分じゃなくなって、人としての尊厳がなくなる。
当時のHIVの感染・死亡率なんかを思うと、
自分も病気でライフサポートを訪れる人は、
そう言う仲間を少なからず看取ってきたのではないでしょうか。
だからこそそうして、そんな病気になってしまった自分を、
気にかけてくれる人はいるの?
死んだら哀しんでくれる人はいる?
そんなことを考えてしまうのは当たり前なのですよね。

「Will I」 はあの短い歌詞にそんなことが
込められている歌なんですが、まあとにかく伝わらない!!!!
時代もあるとは思いますが、その事を知っていて観るのと、
知らずに観るのとでは絶対感動度が違うよぉぉぉぉ!!!!
だってここのある意味答えが、エンジェルとコリンズの
「I'll cover you」であり、「Contact」なんだもの。
そんで、エンジェルの生き方があったから、
ミミとジョアンヌは愛に生きねばと気付くし、
マークは、撮る事を思い出すんだもん。
勿体無いよぉぉぉぉ!!!!!




「まとめ」

たくさん良い曲揃いなんで、言い出すとキリがない。
Seasons of Loveなんて名曲過ぎますしね。
なので、インパクトが大きかった曲だけまとめました~。
それぞれの個人曲の感想は、
前回の個人の感想にも書きましたしね。

でも本当に濃くて良い舞台でした!!!凄く楽しかった!
もうちょっと回数観たかったな~とは思うんですが、
その分2公演、新しい発見もたくさんあったし、
色々考えさせられもしました。
RENT・・・深い作品です。
今年はイディナの生歌でも聞けたしRENTyearだったなー。
そう思うと、うんうん、満足。有意義な2日間でした。

Thank you Jonathan Lason!



余談ですが、2日目の幕間でロビーに出たら、
村井くんのお花の前でおばさまお2人が、
「この子初ミュージカルなのに歌もお芝居も上手ねぇ・・・」
とお花の宛名を観ながらお話されてるところに
たまたま通りかかって「そうでしょうそうでしょう」と
お前何様だよってレベルで、鼻高く頷いたのは私です・・・。
好きな子が褒められるのは嬉しいものですよね・・・。