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何者でもなかったとして、しかし、何者かになる必要は、もうないのだ。
◇
20歳の頃の私が、多大な影響を受けた人がいる。
大人って、こういうものか、生きるって大変だな、と思った人。
彼は35歳で、お酒を飲みながら、
「人生70年としたら、もう半分なんですよ、
で、考えたら、今でさえ何も成せていないのに、
この先、何かが成せるとは思えないんですよ」
と言いながら泣いていた。
私はその場の添え物だったので、
他の大人が返事をするのを、ぼんやり聞いていた。
◇
彼は学者さんだった。
ちょうどその頃、彼が書いたものを読んだ。
社会から疎外された存在である「少女」は、
自分には霊感がある、と言うことで、
自分は特別な存在だ、と主張する。
それは、「何者でもない」彼女たちの作戦だ、というものだった。
それを私は、
特別な能力もない者ほど、霊感があると主張することで、
注目を集めようとするのだ、
と読んだ。
第六感がある、なんて、言っちゃいけないんだ。
自分は無能だ、って言ってるようなもんなんだ。
◇
その考えはずっと私を縛った。
鍼灸専門学校に行くと、まさにその第六感との戦いだった。
1年生のうちから、
体表を触って「なんか、ビリビリするね」とか、
「変わったよ、ツボの反応!」とか言う人が苦手だった。
その感覚を追うことに溺れたら、基礎が身につかないんじゃないか。
まずやることは、
鍼を刺す角度をちゃんとコントロールできるようになる、
とか、職人的基礎じゃないのか。
ちゃんとした鍼灸師にならないと。
ずっとそう思っていた。
◇
まぁ、今となっては、ツッコミどころは満載なのだが、
世の中には定型のフォーマットがある、と信じている者の、
自意識が捻れると、こうなる、
という見本のようなものか。
◇
この話を何回かブログに書こうとして、ずっと形にならなかった。
そして今朝、答えがやってきた。
私は、あの「彼」によって、
五感以外の感覚を振りかざすことを止められた、と思ってきたけれど、
止めたのは、
私自身だった。
私は「彼」というパーツを使って、自分に制限をかけていたに過ぎない。
それは、制限を外した時、自分が「何者でもない」ことが、怖かったのだ。
◇
しかし、例えば私に何かしらの第六感的なものがあったとして、
今と何か変わるだろうか?
治療に使える直感は使い、その場にそぐわない直感は黙っている。
今と何か変わるだろうか?
そして、第六感的なものがなかったとして、
今と何か変わるだろうか?
何者でもなかったとして、しかし、何者かになる必要は、もうないのだ。
私はわたし。
すべては、その覚悟からしか、始まらない。
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