2017年1月12日 0時半

また他の夢が出来ただけだよ

最近の私はなんだか前向きな気がする。今はやりたいことがたくさんあって、先の、その先の、そのもっと先の予定まで考えてあれこれ悩むのが楽しい。1年という時間は年々早く過ぎるようだと、大人達が言っていたことがわかるようになってしまったから私も大人になったんだろうか。賞味期限が1年って長期間だと思うけど1年で20㎏痩せましたっていうとそんな短期間で何したの?って思われる。1年って長いのか短いのか大人になったはずの私にはよくわかんなくてただ過ぎるのは思ってたよりも早いよって、1年前の私と1年後の私が私に言ってくる。
ほらもう今年になってから10日以上経ったんだからあとそれの36倍くらいの時間を過ごしたらもう来年になっちゃうよ。36倍なんてあっという間で1年前の私から36倍以上の私が今ここに居るはずで、36倍以上の私って何だろう。すごい進化を遂げてそう。私の眼はあの新潟のスキー場でリフトに乗って見上げた青空みたいに澄んでいて、私の鼻は15駅先のパン屋さんのフランスパンの出来立ての匂いを嗅げる、私の口は世界の食通達を唸らせるほど美味しい料理を食べて、私の耳は好きな音が聴きたい時に勝手に流れてくる、私の心は、希望で満ち溢れている。
1年前の私から36倍の私は眼も鼻も口も耳も変わらない。0にはどんな数字を掛けても0にしかならないことをまだ一桁の年齢の私ですらもう知っていたから。でもそれから何倍も生きた私は0には限りなく0に近い1があることも、それに気付けた時から、心の経験値から少しずつ変化していけることも知っているから。
ちょうど1年前、私とあなたはキスをしました。

「会社辞めるって本当ですか?」
「もう知ってるんだ。笑 本当だよ」
「前に私に夢を話してくれましたよね?自分のお店を持って奥さんと夫婦経営したいっていう夢。その夢がもう叶うんですか?」
「辞めたら奥さんのお義父さんの会社で働く事がもう決まってるよ。今は、会社継いで社長になってお金持ちになるって夢に変わったんだよ」
「そっかぁ。応援してます」
「うん、ありがとう」

共に過ごした時間はたぶん”短期間”でも私にとってあなたは永久に消費できない”記憶”の人。だからその夢を応援なんてしない。だってあなたが嘘をつくから。私にとってうれしくない夢でもこれはあなたの夢だから隣で歩んでいける人とあなたがうれしい夢ならそれでいい。だからあなたを応援することはもうない。私がこれから過ごす限りある時間の中で、私は限りなく0に近い1を抱きしめて進化をするから。ちょうど1年前、あなたとキスをした私から、もう36倍の私になったの。また0から始めたあなたには、もう私の姿は見えないのでしょうね。

また他の夢が出来ただけだよ