『ココ・シャネル 凛として生きる言葉』(高野てるみ著)を読みました。 | ARTS&WORDS

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この記事は2015年4月6日に投稿された記事に加筆・修正を加えたものです。

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こんばんわ。
週末、楽しんでますか?

さて、私は『ココ・シャネル 凛として生きる言葉』を読みました。
ココ・シャネル 凛として生きる言葉 高野てるみ
『ココ・シャネル 女を磨く言葉』という本の続編と始めに書かれていましたが、
気にせず読み進めてしまいました。
前作を読まなくても、十分に楽しめる本でした。

ファッションデザイナーとして著名な、ココ・シャネル。
最近ファッション系の映画を観たり、展示を見たりしているうちに気になってしまった人物です。
本では彼女の言葉を取り上げて、
その言葉が生まれた場面や彼女の生い立ちについてを書き綴っています。
読みやすい伝記のようなものを想像すると近いのかもしれません。
伝記のように、時間順になっているわけでもないし、
緻密に生い立ちを書いているわけではないのですが、
本を読むことで、彼女の断片がわかってきます。
とっかかりとしては、これくらいの方が興味をさらにそそられていいのかもしれません。

ココ・シャネルという人物について、私はデザイナーというくらいしか知りませんでした。
どんな時代を生きたのか、成し遂げた仕事がどれだけの影響を与えたのか、
どれほどロマンチックな恋をしたのか。
芸術家を保護したというのも、素敵だな、と思ってしまう部分です。
シャネル、というと高級ブランドだから
彼女の周りにもそれ相応の高級品が集まっているのかと思ったけれど、違う一面もあるんですね。
模造品のアクセサリーを身につけて、
男性から贈られた宝石を目の前で捨ててしまえる人だったとは知りませんでした。
宝石で女を買えると思うな、という意図を持ってそれを捨てるのはまだ共感できる気がします。
私だったら、受け取れないと思ったら、
もったいなくて申し訳なくて返してしまうでしょうけれど。
模造品を、本物に反発するパワーがあるもの、と捉えているのは面白い発想だなと思いました。
そんなこと、考えたこともなかったです。

女性の生き方を服装から変えていく、シャネルがそんな志を持ったブランドだったとは。
高級ブランドだから、という理由ではなく、その志に憧れてしまいます。



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詳細はこちら。
ココ・シャネル 凛として生きる言葉 (PHP文庫)
ココ・シャネル 女を磨く言葉 (PHP文庫)

引き続き楽しい週末をお過ごしくださいね。

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