我が家は私以外、走るの得意な方。

私は病気に関係なく、もともと速くない。


娘、陸上部に入部。種目は、短距離100メートル。

最近、地区の代表を決める地区予選大会に出場。


近場だったから、行けるなぁと思って、

行ってもいい?と、聞いたら

うーん、どうかなぁ親来るのかなあ。

と曖昧な返事。

保護者観覧オーケーと書いてあったけれど、

もしかしたら私がいったら恥ずかしいかなぁ。

と、またネガティブな考え。


薬が効いてないと、歩き方はやはり

健常者の方とは違うし、震えたりもする。


でも、次の大会の日に行けるかなんてわからない。

その日行けそうだったから、いつも着ないような服を

引っ張り出して、自分なりに軽く変装した。

つもりだけど、ほぼばれるだろうなという格好で。

他の中学の保護者に紛れたり、

娘の姿が見えると、慌てて物陰に隠れたり

自分なりにバレないように必死で見る。


予選の組で、遠目から1着でゴールしたように見えて

これは決勝に行くかもなぁと思ったけど、

本人に聞けないし、困ったなぁ。

1時間半後だし、ちょっと見てみてから帰るか。

人気がないベンチで考え込んでいたら


「ママー?(半笑い)」

と、声が聞こえて、びっくりして、顔を上げる。

ガビーンばれた…。

必死に、すごく後ろから見てたから、絶対バレないように頑張ったんだけどね。

ばれてたからだめねぇ。

と、必死で言い訳😱


そしたら一緒にいたお友達紹介してくれて、

〇〇ちゃんだよ!

家でよく聴いてたお友達の名前。

こんにちはと言って、お友達と挨拶する。


私、決勝行ったからねぇ。

と言われて、うんじゃあ見てこうかなぁ。

またねーと言って別れる。


なんだ…。

また、自分で考えすぎて、娘が恥ずかしいのかと思ってしまった。

お友達まで紹介してくれて、自分からも話しかけてきてくれて、とてもそんな感じじゃなかった。


一番気にしてるのは自分だった。

思春期の娘が恥ずかしがってないのに

勝手に思い込んで気にしてた。私本当に馬鹿だ。


そして、決勝を堂々と見る😀

ドキドキしながら、動画撮りながら、祈りながら

時間が止まって欲しいような気持ちで

絶対忘れられないよなと思いながら

走りを見届ける。


1着のみが地区の代表となり、県大会へ出場できるらしい。1着でゴールした。

あきらめないで、最後まで加速したこと。

力強いフォームに感動して、しばらく呆然。


元気とパワーをもらった。

いつももらってばっかりだ。


次の大会の事なんてわからない。

いけないかもしれないし、

入院中かもしれない。


また、次に行こうはもうなしだ。

今度から娘に、元気が出るから

見に行きたいんだけど。

って正直に伝えよう。