$雑食食堂

★★★★

ロバート・ダウニー・Jr.主演の人気アクションシリーズ第3作。シリーズ前2作と、全世界で記録的な大ヒットとなった「アベンジャーズ」の後に続く物語が描かれる。人類滅亡の危機を救ったアベンジャーズの戦いから1年、トニー・スタークはアイアンマンスーツのさらなる開発に没頭していたが、合衆国政府は国家の命運をヒーローという個人の力にゆだねることを危惧していた。そんな時、謎のテロリスト、マンダリンが動き出し、その壮絶な攻撃の前にトニーは全てを失ってしまう。監督は前2作のジョン・ファブローから「キスキス,バンバン」のシェーン・ブラックにバトンタッチ。新たな敵役マンダリンにベン・キングズレー。(http://eiga.com/movie/57266/より)

3部作ということで一応の完結を見たアイアンマンだが、ほかのアメコミものと違い3作とも娯楽性強いままに終わらせていて好感が持てた。
トニースタークは元アル中で傲慢ですらある、ヒーローとしてはいささか型破りなキャラクターだがそんな人間臭い部分がマーベルヒーローの魅力だろう。

今回も従来のシリーズとたいして話は変わらない。敵登場⇒スターク窮地に⇒復活⇒なんだかんだで逆転
という金太郎飴スタイルだがこれも次なるアベンジャーズのために金を払って予告編を見ていると思えば何ともない。

アイアンマンの評価を見ると「軍事産業のトップが戦争の責任を負って戦う部分」や「今までにないヒーロー像」が新鮮であるという言葉をよく見るけど、それこそ原作は50年前からそれをやっているわけで。

どちらかと言えばこういった主人公然としたトニーよりも、自らの信念のために憎まれ役も辞さないシヴィル・ウォーあたりの顔を今後は見せて欲しい。キャップとの争いで互い美学をぶつけ合う様をこのクオリティで映像化してくれたら…