$雑食食堂

★★★★

01. #canuhearthestars?
02. YEAH!
03. TONITE
04. #395days
05. NO WAY
06. Das Dance (Like That)
07. Butterfly
08. #backinbusiness
09. CHANCE
10. One In A Million
11. LOVER
12. #anotherreality
13. FNKY ALGORTHM
14. #NEVEN
15. JOURNEY X
16. TRANSFORMERZ
17. #back2square1

m-floの通算7枚目のアルバム。2013年3月13日発売。

前作からエレクトロ路線を本格的に取り入れたm-flo(とは言っても前々作のリミックスアルバムもエレクトロ主体だったので以前から片鱗は見えていたが)。
現行のEDMを節操無く取り込んでいたので、楽しくは聴けたがm-floのカラー自体は薄くなっていたのは否めなかった。
しかし1年というLoves期を越えるハイペースでリリースされる本作は、多少の舵修正を試みたように感じる。具体的に言えば「m-floらしさ」と「EDM」を上手くブレンドすることを狙いにしたアルバムだ。

……とは言ってもメーテルの声で例の「DJ ☆Taku Drop it」が聞こえたかと思うと、初っ端から前作越えのDJプレイに重きを置いたSwedish House Mafia直系の歌もの×エレクトロソングで先行きが不安になるが、全体を聴き通すと上記の2つの要素が上手く棲み分けされているように感じた。

特にVERBALのラップが曲によってテーマを持たせているのでここで「m-floらしさ」がグンと戻ってきた。M-3のTONITEやM-11のLOVERは、Loves期活躍したシンガーとの曲だけあって当時の雰囲気も残しつつ今のモードにアップデートさせる二人の手腕はさすがの一言。

一方でもう一つのトピックスがTAKUがボーカルをとっているところだろうか。オートチューン全開でサビを数曲担当しているのには驚いたが(どの曲かは聴いてからのお楽しみということで)歌唱力は小室哲哉よりほんの少し上手いかな程度。同じavexなんだし今後二人のジャイアンリサイタル的なコラボをMAX松浦に実現して欲しいものだ。

前作に引き続きMINAMIとマットキャブが参加しているが、MINAMIは声にクセがない分いろんな曲調に使えて便利なのはわかるが、どの曲も没個性化しているのが気になる。もはやm-floのサブメンバー化しているが今後LISAやmelody.、YOSHIKA並の仕事をしてくれるのか疑問だ。
一方水原希子が参加したM-5は結構ハマっていた印象。

今のところセールスもライブ会場の規模も右肩下がりなのが気になるが、block.FMはじめ様々な場所で音楽の啓蒙活動をする彼らを今後とも応援したい。