$雑食食堂

★★

新鋭オーレン・ペリ監督がビデオカメラを使用し、わずか1万5000ドルという超低予算で製作したホラー。2009年10月に全米公開され大ヒット、5週目にして全米ナンバーワンまで上りつめた。米サンディエゴで暮らす若いカップル、ミカとケイティは夜中に家の中で不審な現象が起こっていることに気づく。ミカがその原因を探るべくビデオカメラを購入し、寝室に設置すると、ビデオには衝撃の映像が映っていた……。(参照:http://eiga.com/movie/54952/)


モキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)という作品を初めて観たのだが、正直「アンビリバボー」のコーナーの一つにありそうだね、くらいの印象の映画だった。

実は僕は心霊現象と言ったものが大の苦手なんで本作で起こる怪奇現象にいちいちビビりながら観ていたのだが、それはデカい物音に驚いているだけで正直「ホラー」の怖さなのか、と言われると微妙なところだ。

そもそもこの「モキュメンタリー」というジャンル、「ドキュメンタリー」を模して作られたフィクション作品というジャンルなのだが、最初から最後まで一台のカメラ(主人公のミカが幽霊対策の為に購入した業務用カメラ)のみで撮影されているのはいくらなんでも不自然。

とあるシーンでミカが屋根裏に入る部分があるのだが、カメラ撮影を嫌がっている(という設定の)彼女がカメラで屋根裏を撮影しながら心霊現象に怖がるという、全く持って不自然な状況があったりといちいち設定の綻びが見える。

86分なんて言う非常に短い尺もダラダラしていて正直3倍の上映時間があった『愛のむきだし』のほうが短く感じたほど。DVD鑑賞だから一時停止して何度もトイレに立ちました。

日本で作った続編(?)が本作より面白いと評判だが、まぁこれより面白い映画なんてごまんとあるでしょう。

制作費の低さを売りにされても、それなら映画代なりレンタル代が莫大な制作費をかけているハリウッド映画と同じじゃ観客には何のメリットもない。

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