こんにちは。
岩手県盛岡市の心理セラピスト、カウンセラー、占い師の サニー・レンです。
「傷ついたままのインナーチャイルドを癒やしましょうね~」
という場面で、クライアントさんがよくおっしゃる言葉があります。
それはね、
「でも、母も大変だったんです。悪気はなかったんです。」
という言葉。
うんうん。
わかる、わかりますよ~。
お母さんは一生懸命だった。
姑にいじめられたり、仕事を持っていたり、妹や弟が病気がちでそちらに手がかかったり・・・
だから、あなたは甘えたくても我慢して、
自分がこどもでいることをあきらめて、
やっかい者と思われないように、いい子でいようと振る舞ってきたのよね。
そして、大人になった今も、
「いい子でいたら迷惑がられずに済む」なんて思って、
人の顔色を読んで、空気を読んで、ひとよりたくさんの仕事を抱えて、頑張っているはずです。
そして、
自分を癒やしたいと思いながらも、
「お母さんだって大変だったんだから、愛されてなかったわけじゃないんだから、
過去のせいで生きにくさを抱えてるなんて思ったら、親に悪い」
と思っている。
わかる、ほんとうに、その気持ちはわかる。
なぜって、私もかつてそう思っていたからね。
でもね!
「親も大変だった」
というのと、
「幼い自分としてはもっと甘えたかったな~」
「悲しかったな~」
というのって、「どっちかしか心に持っていちゃいけない」ってわけじゃないのね。
「もっと甘えたかった」という気持ちを認めることは、
「親を責める」というのとイコールではないしね。
つらかった気持ちを認めたからって、
親もまた頑張ってくれていたという事実が消えるわけでもない。
なので、「甘えたかった」「つらかった」などという自分の気持ちを、
「子供の気持ちとしては、自然な気持ちだったんじゃない?」
って、認めてあげて、
その気持ちに居場所を作ってあげて、
悲しんでいるインナーチャイルドに
「悲しかったね、甘えたかったよね」
って言って、自分で自分のインナーチャイルドに「よしよし」ってしてあげる。
「気持ちを認める」=「親を責める」
と思い込んでいる時って、実はそれくらい責めたい気持ちがあったりして、
でもそうしたくはないから、フタをして、見ないふりをしているわけで。
実はけっこう、わだかまりがあったりします。
生きにくさを抱えながら、
幼い頃の傷を抱えながら、
「親も大変だったから、わざとじゃないから仕方ないよね」
と無理矢理自分の気持ちに折り合いを付けていると、
インナーチャイルドは泣き続けます。
「じゃあ、私の気持ちはどうなるの?」
って泣き続ける。
そして、そうやってインナーチャイルドの気持ちを無視していると、
現在進行形でも自分の気持ちを無視しがちになります。
そして、自分が自分の気持ちをないがしろにしているので、
当然、まわりからもないがしろにされます。
そして、生きにくさがつのっていくのです。
だから、そう思っているチャイルドちゃんが自分の中にいることを認めてあげて、
インナーチャイルドを癒やしていくことが大事なのです。
癒やしが進んだとき、
現実でも自分を大事にできるようになって、
生きにくさが減っていって、
現実が良くなるにつれて、過去にこだわることも減っていきます。
そして、
「親が頑張って育ててくれたというのも、
でも自分もあのときつらかったというのも、
どっちも自分にとっての大事な事実だよね。」
と思えるようになって、
本当の意味で折り合いがついてくるのです。
そして、今よりもっと心から、
「お母さん、ありがとう」って思えるようにもなるのです。
「まあ、でも私も頑張ったけどね~」
と心の中で笑って付け足しながら。