TUTAYAで「ミス・ポター」と「戦場のピアニスト」を借りて観ました。

最近は毎週のようにDVDを借りておうちでじっくり観てます。

「ミス・ポター」は私の大好きなレニー・ゼルフィガーとイギリスの湖水地方を満喫できてとってもよかったです好

ピーターラビットの原作者の人はイギリスの田舎風景を守ったというのは聞いたことがありましたが、ビクトリアス・ポターはあんなにお金持ちのお嬢様だったというのは知りませんでした。

あの大自然に囲まれた中で質素な格好をして晩年まで絵を描き続けた、というのが映画を観る前までのミスポターへのイメージでした。

しかし実際は、ロイヤーの資産家に生まれ貴族階級の生活を送っていたこと、生涯独身を守ろうとしていたこと、「ピーターラビット」出版にはビクトリアスとノーマンのロマンスを絡めた共同作業であったこと、「ピーターラビット」は当初から売れに売れてビクトリアスは1人でいくつもの農地を買い取れるまでにお金持ちであったこと、などをこの映画を観て知ることができました。

ビクトリアスは、動物や虫など生きるものへの愛情を深く持ち、自然を愛し、恋愛に対して臆病でありながら実はロマンティックで慈悲深い女性、という印象を持ちました。

個人的にノーマンさん大好きです。あんなに一途で誠実な人っているかなぁ~てくらいステキな紳士でした。ノーマンのお姉さんのミリーもよかったです。ビクトリアスがあんなに悲しい恋愛を経験していたなんて、なんだかピーターラビットへの印象が変わりますね。(いい意味で)

それと、最後のテロップEDのときの歌、歌詞がすごく泣けました。ビクトリアスとノーマンがダンスをしてプロポーズをしようとしてた場面がふつふつと頭の中に浮かび上がってきてたまりませんでした。

ビクトリアスの心の中にはいつまでもノーマンが生きていて、湖水地方に行った後もずっと2人は一緒だったんだろうな、と思います。

この映画を観ると、本当にピーターラビットを読みたくなってきますね!そして湖水地方に行きたくなる!!

やっぱり自然は守らねば四つ葉

ミス・ポター



そして、次は「戦場のピアニスト」。

この映画への評判は前々から聞いていたのでいつかは観たいと思っていましたが、本当に観てよかった。というか歴史を知る上でこの映画ははずせないと思いました。

今まで観た戦争の映画で印象に残ってるのは、「アンネの日記」「プライベートライアン」です。2本とも悲しき戦争の中で生きる人々を描いた素晴らしい作品です。

しかしこの「戦場のピアニスト」は単にナチスが悪くてユダヤ人がかわいそうというのではなく(もちろんそういう印象は受けたけど)、戦火の中で一人のピアニストが音楽への希望を捨てずに生に執着する様が生々と描かれてます。

シュピルマンが生き残るまでに、彼と関わった人がいったい何人死んでいったのか、ゲトーから逃げ出した後、隠れ家の中からゲトーの人たちの命を懸けた反撃を見てどう感じたのか、ユダヤ人の人たちが簡単にドイツ人に殺されてしまう現場、対ソ連戦で負傷したドイツ人が次々と病院に運ばれていく様、死と隣り合わせにあり、いつ殺されてもおかしくない状況ってどんなんなんだろう・・・。

あんないつ終わるか分からない惨劇の中でシュピルマンは何を思いながら、生き続けたのかな。そう思うと、彼にピアノがなかったらどうなってただろう。きっと希望も何もなく、まず精神的におかしくなってしまいそう。

私の中では、シュピルマンを助けたドイツの将校さんの存在が大きいです。ぼろぼろになったシュピルマンがピアノを弾く姿を観て、戦争って人種ってなんだろうと思いました。あの将校さんには、戦争の儚さが見えていたのかな?

ユダヤ人、ポーランド人、ドイツ人にとって、というかすべての人にとってあの歴史は悲しくつらい、けれど忘れてはいけない事実であることを受け止めなければいけないと思う。それなのに、戦争からは何も生まれないのに、なんで今現在もまだ世界のどこかで殺し合いが起きているんだろう。と思うと、人間って空しい。。

宗教とか歴史とか人種とか、私には本当の真の戦争の背景がよくわかりません。(というか学ぶべきだと思うけど。)しかし、やったらやり返すの精神ではホント人類に進歩はないと思います。音楽や先端技術とか人間って美しいものをたくさん作れる才能があるのに、どうして同じことをくり返してしまうんだろう。

みんなが手を取り合って幸せに暮らせる日が早く来るといいです。

って、、なんだか話が深いとこまでいっちゃいましたが(笑)「戦場のピアニスト」、本当に観てよかったです。いろいろと考えさせられる作品です。

戦場のピアニスト