茨城県牛久市で、瞑想の為のヨガ「スンニャターヨガ」を主宰しております、茂木敦子です。
瞑想をしているとき、ふと
「過去のこと」について記憶が蘇ることがあります。
幼い頃の、何気ない思い出や
十代のころの、ちょっと恥ずかしい出来事
後悔していること
今でも、胸がチクっとする体験。。
いろいろあると思います。
瞑想中、もしそういった想念が湧いても
ずーっと思いを巡らせる必要はありません。
「そういうことがあったね」と
いつまでもその記憶をいじらずに
放っておいて、また身体の感覚に意識を戻していってくださいね。
それはまるで、
部屋を片付けているときに似ています。
きょうは部屋をキレイにするぞ!…と
いざ作業にとりかかっても
昔大切に読んでいた本や
友人との交換日記
卒業アルバムなど…
手にとって思い返して
いつまで経っても片付けが終わらない。。
それと同じです。
瞑想は、頭とこころのなかの片付けのようなものです。
片付けが進むと、
こんな不思議なことが起こります。
それは、
「過去が消え去り、未来を解き放つ」現象です。
わたしの体験談で、
具体的に例を挙げていきますね^^
わたしは、3歳から10年間
クラシックバレエを習っていました。
週に3回、放課後に稽古場へ通う日々。
先生は厳しく、まわりはライバルだらけで
いつも稽古の日は憂鬱な気分でした…
バレエなんて大嫌いだ
なぜ、バレエなんてやっているんだろう
両親の期待やプレッシャーから
なかなか「やめたい」とは言えず
13歳になるまで続けていました。
わたしは、あの頃の記憶が
暗い感情やコンプレックスとして
ずっとずっと残っていました。
「何をしても、ダメな自分」
「自分なりの表現が許されない世界からなかなか抜け出せない自分」
そんなセルフイメージの檻の中で
何年も、何年も閉じこもっていました。
わたしが二十歳になった頃
ヨガと瞑想と出会い、続けることで
身に染みて感じたことがありました。
ヨガのポーズを取るとき
バレエで覚えた身体の使い方が、活きている。
ヨガのポーズを整えていくときの
身体の使い方やテクニック全般を
「アライメント」と言うのですが、
バレエで鍛えられた頃に
血肉に染み付いたあの記憶が
アライメントを意識するときに
とても役に立っていたのです。
ヨガのポーズをひとつひとつ取るたびに
わたしの暗い過去は消え去っていきました。
「あの頃のわたしは、
ぜんぜんダメじゃない。」
ますます自分の体が愛おしくなり
大切にしようと思えたから。
そして、身体がやさしく呼応してくれました。
やわらかくて、温かい
安心感で満たされた身体へ。
未来を不安に感じることは
ほんとうは、ごく一時的なもので
いつでも抜け出すことができます。
どんな人をも輝かせる技術が、