心理学の理論によると、一つの行動を習慣として身につけるには、21日間という期間、その行動を意識して行うことが必要だそうです。 
例えば運動が良い例です。運動が体に良い事は皆さんも知っていると思いますが、運動する習慣がない人にとって、定期的に運動するということを始めるのは大変困難な事です。しかし日頃から運動をする習慣がある人にとっては、数日間ジムに行かなかっただけで身体の調子が狂ってしまう人もいます。 

私たちが無意識で行う生活の中のあらゆる行動は、習慣によって形作られています。つまり、どのような習慣が身についているかがあなたの未来を決定するといってもよいほどです。 

1、    自分の日々のスケジュールは事前に立てる。 

一年の計は元旦にありという言葉はありますが、それは昔のこと。成功する人は寝る直前に翌日の計画を立てるものです。脳もパソコンと同様に、睡眠を行うことで脳をシャットダウンし、起きている間に得た情報を整理するのです。 

2、    学ぶことを習慣とする。 

多くの成功した企業家や科学者は、どんなに学生時代に必死で勉強しても、その内容は社会では全く役に立たないということを知っています。重要なのは、環境が変わることで変化する情報を常に更新しつづけること。そのため、大学を卒業した後最初にやるべきことは再学習です。アメリカのイェール大学を卒業し、社会に出た後に行った調査によると、75%以上の人が、学校で習った内容はもう古く、実際の現場では使えなかったと感じているそうです。 
「学歴」を重視する社会で、実はもっとも価値があるのは「学歴」ではなく「学力」です。もし生活の中で学ぶことが習慣として身についていれば、つまり、新しい情報を学び、身に付けることができれば、生活も彩られ、あなた自身の価値も上昇するのです。 

3、目標を達成する習慣をつける。 

心で願ったことを実現させるのは一つの習慣です。 
中には、どんなことが起ころうと、何かしら言い訳をして、なぜ失敗したかをいつも正当化させている人もいるでしょう。 
成功する人は、成功させるのが簡単ではないことを知っているので、自分から動いて問題を解決します。チャレンジこそが成功の鍵だからです。 
子供の頃から目標を立て、それを達成することを一つの習慣とすることで、自己の潜在意識が力となり、大きな目標も自然と挑戦することができるようになります。 

4、自分を客観的に見る習慣をつける。 

失敗したとき、人々は失敗を自分ではない誰かのせいにしたがるものです。しかし、成功する人は、自分の何が足りなかったのか、何を改めるべきなのかと考えます。 
自分の親友は自分であり、また最大の敵でもあります。自分の今の状態をしっかりと把握し、達成させたい目標は何なのかを忘れないようにしましょう。 

5、人を助ける習慣をつける。 

困っている人に手を貸すことは気持ちの良いことです。小さいうちから人助けの習慣がついていれば、社会に出てからも困っている人に手を差し伸べることに困難を感じません。正直に言って、社会に出てからさらに利己主義となった人は、見返りもなくただ働き同然である人助けなど行う価値を感じない人も多いでしょう。しかし、成功する人は人助けに見返りを求める考え自体を持たず、またいつか自分が助けた誰かが成功した時に、その恩が返って来ると知っています。人を変えるのではなく、自分が変わること、自分自身が成長し続けることに幸せと満足感を感じるのです。 

6、苦労は先に、楽しみは後にする習慣を付ける。 

成功する人は先に面倒な問題を解決させた方が物事がスムーズに進むことを知っています。面倒な問題は誰も率先してやろうとはしないものなので、市場価値最高の任務と言えます。 
興味のない仕事、面倒な仕事をしなくてはいけない時、普通は何かと理由や口実を探し出しては先延ばしにしてしまうものです。 
例えばレポートや宿題をしなくてはならない時、ついつい先に空腹を満たしてから、お腹いっぱいになったらちょっと休憩したくなり、休憩していると一杯コーヒーを飲みたくなり、と一向にレポートや宿題を始められません。これは、楽しみを先にしてしまう人が陥りやすい現象です。 

大変な事を先に行うとき、最も困難なのは最初の一歩だけで、一旦始めてしまえば実際それほど苦痛は感じないものです。ほとんどの場合、先延ばしにしてしまう原因は、心の中で恐れを感じているためです。まずはそれを克服し、苦労を先に終わらせる習慣を付けることが、成功への近道となります。 

習慣があなたの人生に与える影響力の大きさは、決して侮ることは出来ません。自分の習慣が失敗の原因となることが無いように、よい習慣を身に付け、自分の武器としましょう。 

あなたはいい習慣が身に付いていますか? 

(今周刊より)