先日、私が遭遇した生命(死)について書いてます。ペットなどの死と向き合うのが辛い方はスルーしてください。
数日前から、体長が他のスズメより一回り小さめなコがウチの横の空き地をウロウロしていたのを見かけていました。他のスズメのような元気がないのが気がかりでしたが、覆いの隙間から生えている草や虫を探しているのかなと思い、そう気にもしていなかったのですが、今朝、窓を開けると、空き地とウチの敷地の間にある、少しの地面にうずくまっているのを見つけました。
スズメ以外にも、ハトやカラスも空き地にはよく来ているのですが、スズメの周りに大きい鳥が来ても逃げようとしません。なにかが足がからまって抜けられなくなっているのかと思い、手袋をして助けようと主人と話し、私が行くことに。
外に出ると、窓から見ていた主人が「大変、ひっくり返ったよ」と慌ててます。近づいて起き上がらせようと手助けしても、一向に飛び立とうとせず、私を威嚇することもなく、ぐったりしているようなので、そっと手の中に乗せ両手でおおってみました。
小さなスズメは一瞬、羽を広げようとしたのですが、すぐに丸くなり、目をつむっておとなしくなりました。
「どうしよう」 とても軽く、体重などほとんど感じないスズメから、生命の細さを感じ取りました。
「もうダメかもしれない、このコ」
主人が即席で巣箱を作ってくれ、その中にそっと置くと驚いたのか、少し羽を広げたのだけど体はひっくり返ってしまい、起き上がれなくなるのです。向きを直し、手で覆うとまた丸くなりました。
指でそっと頭をなで、様子を見ましたが、もう長くない、そう分かるくらい生命の灯はもう消えかかっていました。
空き地との境に、他の鳥に狙われないよう目立たないところに箱を置き、このままでいいのかどうしようかと思った瞬間、見守っていた中で一番大きく片翼を広げ、そしてパタンと閉じると同時に、ボウボウだった羽毛が不思議なほどきれいに折りたたまれたのです。
「あぁ旅立った・・・」
すぐに主人を呼び、「今逝った」と伝えました。
それでも絶対とは分からないので、1時間ほどそのままにしてましたが、動く気配がまったくなかったので二人で弔い、合掌しました。
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小さな小さな名もない生命、ほんの一瞬のことだったけれど、なぜ私たちの前に現れそして逝ったの、あなたは。
胸が痛むような、涙が出るような感情は湧いていません。小さな生命ですが、尽きる時に見せてくれた瞬間的な静謐さ、凛とした美を、強烈に心の中に残していきました。