獣医師が
ペットの体に優しい
自然療法専門のホームケア方法
をお伝えするブログです
春先の嘔吐・げっぷ・食欲がないときにできること
中医学では、
立春を過ぎてからの春の体調管理(3月ころからともいわれます)には
「肝」が重要になってきます
肝は春に不調をおこしやすいといわれているからです
それがなんで、
げっぷが多くなったり、
吐いたり、
食欲が落ちることに関係があるの?
と不思議に思われるかもしれません
そこで、ちょっと東洋医学の
肝のお話を簡単にしますね
まず、肝、とは、肝臓のことと思ってください
肝の働きは大きく2つ、
・血を貯めて、全身に流すはたらき
・気(生命活動を営むためのエネルギー)を全身に巡らせて、流れを調整する
→これは消化をよくすることと精神の安定に影響します
(イライラしないゴキゲンなわたし)
この二つ目のはたらき
・気(生命活動を営むためのエネルギー)を全身に巡らせて、流れを調整する
こちらが今回のポイントになります
そしてもう一つ、
今回のお話で大切なのが
胃腸の動きについてです。
東洋医学では、
胃は入ってきた飲食物を受けて、
飲食物を消化して腸に送る、
という下向きの力がはたらいており、
それに対して、
腸は食べ物を消化吸収して、
心・肺を通して全身に栄養を送る働きをしていると考えられていて、
これは上に向けて上げるはたらきをする
イメージになります。
そして、
胃腸がそれぞれの方向にちゃんと働いて、
食べ物を消化吸収していくには、
胃腸そのものの力だけでなく、
肝の【気】が、このはたらきを助けてくれるんです
この気の流れが滞ってしまって、
うまく巡らないとき、
本当は下向きに行きたいのに、
胃の中の物が上に戻ってきてしまい、
口臭がしたり、げっぷがたくさん出たり、吐いたり、
食欲がなくなる、という事態が起きてきます。
(なんかムカムカして食欲が出ないなぁ)
ということで、
こんなときは、
気をスムーズに流す薬膳ごはんがむいています。
気をスムーズに巡らせてくれる、
かじきまぐろ、
さけ、
ピーマン、
セロリ
春菊、
陳皮、
などが向いています。
陳皮はお湯につけて、お湯の方を飲むなどしてみてください!
何かできるケアがないかなぁ、
とお悩みの飼い主さんがいたら、
ぜひトライしてみてくださいね
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
飼い主さんとペットが
今日も笑顔でありますように♡