完全にルーチン化した物件検索業務のなかで、目を引く中古物件がありました。
田園都市線!
目黒区!
駅徒歩14分!
旗竿地ではない!
築数年!
なかなかの良物件。
さらにさらに
相場より3割ほど安い
見ない手はありません。
ただ、しっかり書かれていました。
告知事項あり
まずは専任専売になっていた不動産屋さんへ電話してみました。
私「物件検索サイトで見ました。いくつか質問させてほしいのですが。。告知事項のことで。。」
すると、かなり無愛想な感じで対応されます。
店「はい?ああ、自殺ですね。売り主さんの旦那さん、家で亡くなられてます。溢死です。で、どうします?」
私「一度夫と相談します。」
一度電話を切ります。
かなーーーり冷たいトーンです。。
実はこの不動産屋さん、調べてみるとこういった訳あり物件をメインに取り扱う会社だったよう。
そういった案件ばかり扱うと、たしかに同じよーーな質問ばかりだろうし、興味本位、あと大島てるのようなサイトに投稿したいがため質問する人とかもいるのかなあ。。と考えると、こうした対応も納得です。。
夫と相談し、見学してみることにしました
再度電話をかけます。
私「先ほどの者ですが、見学させてください。すぐ売れてしまいそうですし、なるべく早くみたいです。」
店「そうですか。恐縮なのですが、弊社が本日お休みなので、他にもサイトに載せてる不動産屋があるとおもうので、そちらに対応お願いすると早いですよ。」
見学するとなると、若干丁寧な対応になりました。
ただ、専任専売なら手数料両手取りできるチャンスなのに、そこに執着しないとこが不思議でした。。
もしかしたらこうしたご時世ですし、焦らずともかなり案件お持ちなのかもしれません。。
そこでもうひとつの不動産屋さんに連絡をとる。すると当日見学できると。
まずは店舗へ赴きます。
今回なぜか初めての担当者二名体制。
まさか事故物件だから。。??
とよからぬことを考えてしまいます。
だって今まで二名で担当されたことなんてなかったですから。。
新人さんとかでもないですし。
担当者女性
→うっかりぶっちゃけトーク(マイナスポイントとか。。)しちゃう。上司に睨まれても気づかない。
メイン担当。
担当者男性
→おそらく女性の上司。女性がぶっちゃけぽろりしちゃうとちらっとわずかに睨む。
女性のぽろりをうまくカバーしようとする係。
現地まで車で連れていってもらいます。
流石築浅いだけあって、外観はかなり綺麗。
玄関を入った先の廊下には鉄骨階段。
やはり鉄骨階段があるとかなり空間がかっこよくなりますね。
お風呂は割と普通のユニットバス。
脱衣所が少し広めで、海外のホテルにありがちなタオルを干す暖かいパイプ?が。
他に1階にはクローゼット、洋室2部屋、それとトイレ。
玄関に近い側の洋室は、壁紙が面ごとに色分けされていて変な感じ。
もうひとつの洋室は入るとコンクリート調の壁紙で、薄暗い照明がぽつんとあるのみ。。
なんだか牢獄みたいな印象。。
その部屋の隣にはトイレがあるのですが、開けるとびっくり
壁紙が真っ赤
鉄骨階段を上る。
鉄骨階段をよくよく見ると、あってはならない隙間が数ミリ。。
あと階段のところにおがくずみたいなのが所々落ちていたのが気になりました。
LDK は20畳弱ありそうな感じ。
キッチンは割と普通でしたが、食洗機が大きかったのがよいです。
2階にも 洋室とトイレがあります。
さらに階段を上ると上にはルーフトップバルコニー。
ルーフトップバルコニーはかっこいいけど、なかなか使いどころがないのと、ごみがたまったりコケが生えたりしてメンテナンスは大変そう。。
ある程度の説明を受け、また一階まで降ります。
そこで肝心な、どこで亡くなったのかということを聞いてみました。
詳しくは教えてもらえませんでしたが、『玄関入ってすぐの廊下あたり』ということでした 。
発見が死後すぐだったので汚れ等はありませんが、おそらく階段からでは。。?などと想像してみました。
なかなか魅力的なお家ではありましたが、 階段の隙間や所々安っぽかったりしたのがあまり好きではなく、売却の理由もあまり気持ちのいいものではないので見送り。。
若い夫婦だったということですが、頭金なしだとおそらく1億近いローン組めないと建てられなかったと思います。若くしてそこまで組めるのはなかなか大したものです。
それ故何があったのかとかいろいろ考えちゃいました。。
仕事から帰った奥様が発見、そのまましばらく住まれてたそうです。
ちなみにその後1ヶ月せずに売れてました。
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