MIHOミュージアムコレクション・日本美術の愉悦 | 印刷職人のしごとば

MIHOミュージアムコレクション・日本美術の愉悦

だんだんと温かい日が増え、春めいてきましたね。

本日は、MIHOミュージアムコレクション展
「曽我蕭白 富士三保図屏風と日本美術の愉悦」の書籍のご紹介です。

6月まで開催の同コレクション展は、最近収蔵となった曽我蕭白《富士三保図屏風》を中心に同館の収蔵する日本美術の名品を出展。
霊峰富士をめぐって、古来の美の世界を散策するような構成とのこと。書籍で少しだけ散策してみましょう。

表紙・帯

表紙



一般的な図録と異なり、見開き1ページに1点の写真と解説をゆったりと配置。
写真も美しく、読み物としてもわかりやすく引きこまれる内容です。

仏

犬
「あの世まで お供します」
犬の埴輪。かわいいです。

tubo

画面ではお伝えしきれませんが、特に陶器の作品は図版にかなり見応えがあります。
FMスクリーンによる高濃度・高精細印刷で、焼き物のツヤ・手ざわりまで手に取るように再現。

そして、こちらが目玉作品の曽我蕭白《富士三保図屏風》

富士三保図1


富士三保図2


左隻に富士を、右隻には三保の松原にかかる虹を配置した六曲一双。

虹というモチーフがなんともおもしろく、全体的に空想的な雰囲気が漂っています。
図版が大きいので、細部の描き込みまでご覧いただけます。
館長・辻惟雄先生による作品解説も必読です。



この一冊で美術館に行った気分になれますが、MIHOミュージアムにも是非足を運んでみてください。

「日本美術の愉悦」は6月7日まで開催中。同じく公開中のバーネット・ニューマン《十字架の道行き》も見逃せません。


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『曽我蕭白 富士三保図屏風と日本美術の愉悦』

編著 MIHO MUSEUM
発行 青幻舎
印刷 サンエムカラー
定価 2000円+税

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MIHO MUSEUM コレクション展
「曽我蕭白 富士三保図屏風と日本美術の愉悦」


http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm
3月14日(土)~6月7日(日)
月曜休館(5月4日は開館)

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