第17回日本自費出版文化賞大賞受賞 『獅子頭書票集』
第17回日本自費出版文化賞大賞受賞 『獅子頭書票集』
第17回日本自費出版文化賞の最終選考会が、2014年9月3日東京都内で開催され、
木版画家の敦澤紀恵子さん著作『獅子頭書票集』が大賞を受賞されました!
おめでとうございます!!
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獅子頭書票集
2010年8月20日発行(限定75部)
書票制作:敦澤紀恵子
発 行 者 :白澤道夫
装 幀 :木田安彦
製 本 :安井製本株式会社
印 刷 :サンエムカラー
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発送用保護ケース(上)と書物を覆う帙(ちつ)(下)。
それぞれに自作の版画でタイトルを付してあります。
書票の雰囲気に合わせ、帙入りの和綴じ製本で仕上げました。
今回の作品は、
日本を代表する書票作家である敦澤紀恵子さんの多くの書票の中から
1983~1994年に制作された11点の獅子頭シリーズを収録した作品集。
若い方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
「書票」とは愛蔵書が自身の所有物であることを示す一種のラベルのようなもの。
海外では銅板による単色のものが主流ですが、
日本では浮世絵からの流れもあり木版画が多いそうです。
書体などは、意識的に活版印刷の雰囲気を出すよう心掛けました。
ところで、こちらの作品集、本文に和紙が用いられています。
通常、オフセット印刷機は、和紙への印刷には不向きなのですが、
サンエムカラーは独自の技術により、和紙に印刷することも得意としております!
敦澤さんは、ご主人の勤務地が福岡だったことから、獅子頭を調べ始めたそうです。
「獅子は伝統を受け継ぎながら、
人々の暮らしの中で神秘性を持ちつつも平和を願い、
人々の願いを成就に導く象徴的な存在であると思うのです」(敦澤さん)
下絵、版下、文字、色彩、彫り、摺りまで全てご自身で仕上げます。
デザインからの依頼なので責任は重く、
一点で50~100枚近く摺り、
かなりの体力が必要とのこと。
版画との違いは、
書票には、ラテン語で蔵書を意味する「EXLIBRIS」や蔵書者の名前が入っています。
「こうした文字が、小さな版画に使命を与えていると思います」(敦澤さん)
書票の一番の魅力は、
「床の間に飾るような美術品ではなく、封筒に入れれば世界を駆け巡るような、
手のひらに乗せて楽しめる身近な芸術作品であること」。
奥付けにはポートレイトとして、
1982年ポルトガルの書票大会で紹介された
敦澤さんの記事中に掲載された制作中の敦澤さんの版画が。
今回、敦澤さんが日本自費出版文化賞に応募されたのは、
電子書籍の出現で、木版画同様にこれまでの伝統的な技法が
失われていくことへの危惧からだそうです。
本として残すことで、少しでも多くの方が知り、
引き継がれてきた伝統を継続できる様お役に立てればと思っております。
* 敦澤さんコメントは自費出版年間2014著者インタビューから抜粋
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敦澤紀恵子(つるさわ・きえこ)
1942年北海道函館生まれ
女子美術大学デザイン科を卒業後、食品会社宣伝部勤務を経て
中学・高校の美術科講師を務め、1975年頃から書票の制作を始める。
東京・京都で版画展を開催。日本を代表する書票作家として
海外で紹介される。函館市在住。
日本美術家連盟会員、日本書票協会会員。
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◆サンエムカラーでは、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!
第17回日本自費出版文化賞の最終選考会が、2014年9月3日東京都内で開催され、
木版画家の敦澤紀恵子さん著作『獅子頭書票集』が大賞を受賞されました!
おめでとうございます!!
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獅子頭書票集
2010年8月20日発行(限定75部)
書票制作:敦澤紀恵子
発 行 者 :白澤道夫
装 幀 :木田安彦
製 本 :安井製本株式会社
印 刷 :サンエムカラー
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発送用保護ケース(上)と書物を覆う帙(ちつ)(下)。
それぞれに自作の版画でタイトルを付してあります。
書票の雰囲気に合わせ、帙入りの和綴じ製本で仕上げました。
今回の作品は、
日本を代表する書票作家である敦澤紀恵子さんの多くの書票の中から
1983~1994年に制作された11点の獅子頭シリーズを収録した作品集。
若い方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
「書票」とは愛蔵書が自身の所有物であることを示す一種のラベルのようなもの。
海外では銅板による単色のものが主流ですが、
日本では浮世絵からの流れもあり木版画が多いそうです。
書体などは、意識的に活版印刷の雰囲気を出すよう心掛けました。
ところで、こちらの作品集、本文に和紙が用いられています。
通常、オフセット印刷機は、和紙への印刷には不向きなのですが、
サンエムカラーは独自の技術により、和紙に印刷することも得意としております!
敦澤さんは、ご主人の勤務地が福岡だったことから、獅子頭を調べ始めたそうです。
「獅子は伝統を受け継ぎながら、
人々の暮らしの中で神秘性を持ちつつも平和を願い、
人々の願いを成就に導く象徴的な存在であると思うのです」(敦澤さん)
下絵、版下、文字、色彩、彫り、摺りまで全てご自身で仕上げます。
デザインからの依頼なので責任は重く、
一点で50~100枚近く摺り、
かなりの体力が必要とのこと。
版画との違いは、
書票には、ラテン語で蔵書を意味する「EXLIBRIS」や蔵書者の名前が入っています。
「こうした文字が、小さな版画に使命を与えていると思います」(敦澤さん)
書票の一番の魅力は、
「床の間に飾るような美術品ではなく、封筒に入れれば世界を駆け巡るような、
手のひらに乗せて楽しめる身近な芸術作品であること」。
奥付けにはポートレイトとして、
1982年ポルトガルの書票大会で紹介された
敦澤さんの記事中に掲載された制作中の敦澤さんの版画が。
今回、敦澤さんが日本自費出版文化賞に応募されたのは、
電子書籍の出現で、木版画同様にこれまでの伝統的な技法が
失われていくことへの危惧からだそうです。
本として残すことで、少しでも多くの方が知り、
引き継がれてきた伝統を継続できる様お役に立てればと思っております。
* 敦澤さんコメントは自費出版年間2014著者インタビューから抜粋
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敦澤紀恵子(つるさわ・きえこ)
1942年北海道函館生まれ
女子美術大学デザイン科を卒業後、食品会社宣伝部勤務を経て
中学・高校の美術科講師を務め、1975年頃から書票の制作を始める。
東京・京都で版画展を開催。日本を代表する書票作家として
海外で紹介される。函館市在住。
日本美術家連盟会員、日本書票協会会員。
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◆サンエムカラーでは、装丁や印刷見積もりの相談も受付中!