4月6日(日) 晴れ![]()
だいぶ前から話題になってて
テレビでも本の内容を知っていたので
今更読まなくても・・・なんて思っていたけど、
読んじゃいましたぁ~ヾ(@°▽°@)ノ
「ホームレス中学生」 田村裕
最愛の母親を亡くし、
父・兄・姉と4人暮らしになった田村家は
父親の「解散」の一言でバラバラになってしまいます。
住むところもお金もない中学生の田村少年は
公園でホームレス生活を始める・・・という実話。
もう読んだ人も多いと思うけれど、
この生活はかなり過酷です。
大人ならまだしも中学生。
しかも、それまでは中の上といった暮らしをしていただけに、
働く・・といった考えのなかった田村少年は、
草を食べたり、ダンボールを食べたりしてみながら、
1ヶ月弱くらい公園での生活を続けます。
もちろん兄、姉も別の場所で公園暮らし。
今の時代に「こんなことがあるんだぁ・・・」と、
普通に何不自由なく暮らしてきた私はびっくりしました。
田村家にとって「母親」とはとても偉大な存在で、
その母親の死による負担が父親にいき、
精神的にも肉体的にも追い詰められた父親の「解散」宣言。
はたから見れば頼りない父親ですが、
背負うものは大きく、頑張ってみたものの
身体を壊し・・職まで失い・・精神的にまいってしまった
父親の心情もなんだか寂しさが漂いました。
そして田村の超マザコンぶり。
きっと「母親」という存在は、どの家庭でも大きな存在ですが、
幼いころからお母さん大好きで、しかも幼いうちに死に別れているので、
母親の死を理解できていなかったり
高校生になっても「お母さんに会えない人生なら死にたい」とまで考える。
なので・・お母さんの素晴らしさを伝える本でもあるような気がしました。
あの漫才コンビ「麒麟」の田村が経験した驚くような事実。
テレビではバカっぽいキャラですが、
「幼いときから単純だな~」と笑える部分もあれば、
お母さんに対する思いではじ~んときます。
そして作文のような感じで読めるのが田村らしい(笑)。
そして白ご飯に感動したり、
お風呂のお湯に感動したり、
助けてくれた様々な人に感謝したり、
何気ない日常がとても幸せなんだと・・
私まで感じることが出来たので良かったです。
150万部を突破しているだけの本ではあるなぁ~![]()
