女性が、自分に執着しパートナーに大切にしてもらえることを望むという性的指向が固着した場合、そのような価値観を持つ社会集団に属していた、あるいは一切執着をされなかった反動形成と捉えることができ、男性が容姿の優れたパートナーを所有することを望むという場合も社会的欲求の変形と見なすこともできる。
好奇心から性的指向を顕在化させるケースもあり、窃視症や痴漢など、異性の秘密に対する好奇心から、異性の衣服の下の身体を見たい·触れたいという欲求を抱き、特に人目につかない部分(股間、腋の下など)に興味を示すこともある。男尊女卑的な社会では女性が頼れるパートナーに身体を預け、秘所を開くことで孤独感を癒したいという欲求が生まれることもある。こうした類型化された男女の性衝動は社会性の獲得とともに刷り込まれる。(性的嗜好、ジェンダーの項も参照)。
一般に性的欲求 が強まるのは、思春期以降と言われるが、個人差が大きく必ずしもそうとは言えない。性的好奇心は年齢を問わずにおこり、社会的抑圧の程度により発現の仕方も多様である(子供の性を参照)。固着の状況によっては、関係性への欲求や所有欲、共感欲といった別の欲求に置き換わる場合もしばしばで、性的な欲求を一生自覚せずに過ごす場合もある。