LAの空港での出来事。
私は成田ーロサンジェルス間のフライトを終え、
国内線乗り換えのために、ターミナル4に移動した。
搭乗券を持って1つ階をあがると、
そこではセキュリティーチェックが待っている。
セキュリティーチェックというのは、
いわゆる荷物・身体検査のことで
箱枠の中を歩かされ、金属を所持しているとランプ点灯で
怖い空港係員の人に再検査されるというアレ。
持ち込みカバンにも、
液体物や怪しいものが入ってないかチェックされる。
ジャケットも来ていると脱げと言われるし
靴も脱いですべて X線を通す。
9・11以降は以前にも増してチェックが厳しくなった。
そんなチェックを受けるため、
エスカレーターで2階に上がってみると、
すごい人だかりが出来ていた。
というか、あまりに沢山の人だかりで
完全にエスカレーターの出口が塞がれていた。
降りられない。
けど後ろからも人が上ってくる。
どうすればいいんだぁぁぁぁぁー!
何故か爪先立ちになって、非常にあせる私。
仕方がないので、
わずかな隙間に向かって強引に突進する。
何とか危機を脱出するも
こりゃ、足の悪いおばあさんとかだったら
完全にアウトですがな。
などと思っていると、
そのうち空港の職員さんが二人ほど来て、
人だかりの整備をし始めた。
エスカレーターを上がった直後に人が溜まっていたのは、
目の前に、セキュリティーチェックの列があるからだ。
上がってくる人達が、どんどん列に並ぶのに、
セキュリティーチェックには時間がかかる。
INとOUTのバランスが完全に失われていて、
人が増える一方だった。
所が、今いる場所からは見えないものの、
どうやら少し奥に行けば
そこには別の列もちゃんとあるらしくて、
空港の職員さんが、そちらの列へ人々を誘導し始めた。
私は既に、手前にあった列に並んでしまっていたので
次から次へとエスカレーターで上がってくる人々を
ぼおっと眺めていた。
すると、奇妙なことに気がつく。
上がってくる人、みんな笑顔。
ものすごい笑顔。
っていうか、笑顔が過ぎる。
正直、気持ち悪いくらいの笑顔の人もいた。
しかも
中年男性になればなるほど、
何故か笑顔の度合いが増している。
一体これはどういうことなのか?
エスカレーターをあがって、
セキュリティーチェックの列を発見する。
それだけのことに、
異常な喜びを見出すアメリカ人達。
私も毎日ハンバーガー食べたらそうなるんだろうか?
いや、ない。
分からん。
やっぱり彼らはよう分からん、と
一人真剣に考え込む日本人。
所が次の瞬間だった。
どうして彼らがそこまで嬉しそうにしていたのか
私は一瞬にしてその理由を理解する。
人々を誘導していた、
空港職員の彼女が振り向いたからだった。
彼女は20代前半くらいの、黒人の女の子だった。
まんまるのカボチャを二つ繋げたような、
大きな大きなおしりをしていた。
その彼女の笑顔。
ものすごく、かわいかった![]()
少女マンガみたいに、キラキラ光る目は、
笑うとびっくりするくらい目尻がさがる。
ベビーフェイスでひたすら無邪気で、
なんだか楽しそう。
そして、とっても幸せそう。
気がつけば、彼女の笑顔を見ただけで、
一瞬にして自分も笑顔になっていた。
エスカレーターで上ってくる人々も、
彼女がこの笑顔で出迎えたから
みんな笑ってたんだ。
自分の態度って、
自然と周りの人に反映するに違いない。
頭では分かっていたけど、
実際に目で見ると、それがどういうことなのか
彼女を見て初めてよく分かった気がした。
少なくとも、私の住んでいる世界には
彼女の周りほどの笑顔はない。
本当に素敵な笑顔だったなぁ。
周囲を幸せにする、純粋無垢な笑顔だった。
そんな彼女の笑顔。
いきなり写真を撮ると怪しいと思いつつ、
あまりに可愛いので
急いでiPhone を取りだして撮ってみた。
ちょうど彼女は真面目な顔をしているときで、
しかも横顔だけなんですが、アップします![]()
彼女、無断でごめんね。
でも大絶賛するためなので許してね。![]()
ね?
