もう、こんなに何かが気になるっていうのは、
どれくらいぶりだろうか、と思った。
このまま真実が分からないままになってしまったら、
どうにかなってしまうかも知れないと、思った。
今日の帰りのバスのこと。
友達から借りている本
を読んでいた。
電車やバスで本を読むと、しょっちゅう降りるはずの駅で乗り過ごす。
そのぐらい本に没頭してしまうことが多い。
なのに、今日は逆に本に目を戻すことが出来ないくらい
強烈なものが目に入ってきた。
私が乗ってから、二つ目のバス停。
ここで、沢山の人が乗ってくる。
運転手さんはいつも、
「もう少し奥へお入りください、まだご乗車になるお客様がいらっしゃいます」
この放送を最低でも5回は繰り返す、激混みバス停。
どの駅からも微妙に距離がある位置で、
この付近で働く人は皆、バスを利用するしかないというバス停。
私はバス後半部に設置されている、
二人掛けの椅子の一番前、右側の椅子に座っていた。
今日もたくさん乗って来るなぁと思って顔を上げた瞬間。
大きな大きなアフロヘアーが目に入った。
でかい。
相当にデカい。
私が両手で、大きな円を作ったくらいの大きさだろうか。
茶色い大きな大きなアフロヘアー。
この暑い中、高いヒールのついた、ゴツゴツのブーツを履いている。
エナメル質で見事な光沢
を放っている。
ブーツは、腿くらいまである、長いもの。
それに反して、身に着けているのは小学生が履くくらいの半ズボン。
ホットパンツっていうんですか?あれ?
そして真っ赤なキャミソールっていうかタンクトップ。
もしやレスリングやってますか?ってくらいの、
肩甲骨が左右見えてくるくらいの、えぐれ方。
なのに背負っているのは、なんとも可愛らしいおサルのリュックサック。
背負うと、おサルをおんぶしているみたいに見える。
そして、見えている手足、背中、首、手の指までも。
見える所すべて、全身に刺青がしてあった。
背はすごく高いけど、手足のラインは非常に女性らしい柔らかさで、
肌はすごくきめ細かい。
それがまた鮮やかに刺青を引き立たせる。
か、
か、
顔が見たーーーい!!!
座っている斜めの位置から、かなりガン見
をしていたけど
どうしても顔が見えない。
もしかしたら、一瞬だけ顔をこちらに向けることがあるかも知れないし
その時を逃してはこまるので、その人を見続けた。
ドアに顔が映らないかと、その後ろ姿とドアと交互に見続けた。
次のバス停で降りたらどうしよう![]()
顔が見れないままだったらどうしよう![]()
その人が降りたら、私も思い切って降りようか・・・![]()
色々考えていたらドキドキが止まらなくなった。
と、私の右隣の人が、「次とまります」のボタンを押す。
私が一度席を立たなければ、右の彼は降りられない。
仕方がないから席を立つ。
その間もちょっとも目を離してはいけない。
だって振り向くかもしれないし、もしかしたら降りちゃうかもしれない。
そんな風に目を奪われていたら、
なんと、私の戻るはずの席にちゃっかりサラリーマンが陣取った。
あっという間の出来事だった。
ヲイーー!
普通、人を通すために席をどいた、しかも女性、仮にも女性の席、
堂々と横取りするー?!?!
いや、いい。もういい。
そんなことを気にしていて、アフロの人の顔が見られなくなったら大変。
せこいサラリーマンだと思いつつも、今回の所は勘弁しといた。
どうせ座れないなら、もう、アフロの人がもっと良く見える位置に立とう。
最高ポジション
からガン見して、どうしても顔を確認する!
せこサラリーマンのことなどすぐに忘れて
反対側のドアの方を向き、アフロヘアを探す。
というか、ひときわデカいアフロヘアーはすぐ視界に入る。
まだそこにあるのを再確認して、ほっとした。
降りてしまったらどうしよう、どうしよう![]()
と思いつつ、ついにバスは渋谷駅に到着。
おっしゃーーーーー!!!!![]()
何が何でも、どうしても、是が非でも顔を見たい。
アフロはドアの真横に立っていたので、ドアが開いた瞬間に降りて行った。
人がどんどん続いて降りる。
私も、めちゃくちゃせっかちな感じでドアから飛び出した。
降りる前に立ち上げておいたiPhone のカメラを素早く取り出して、
ものすごい早足で、アフロの後を追いかける。
ヒールで必死に追いかける。
そして撮影した写真がこれ。
どこのどなたか存じ上げないので、プライバシー的に、後姿のみ。
ね?不思議でしょ?
ボヤけた写真ですが、近くで見ると実に強烈なんですってば。
すごいヒールのブーツと、でっかいアフロで
余裕で190くらいある、ものすごいでっかい人なんですってば。
でも、すっごいスタイルがいいの。
手足がすらっと長くて、とってもきれい。
そしてこの写真を撮影したあと、
ものすごい頑張って、早歩きをしました。
これが難しい。
ものすごい近くで振り返って見るわけにはいかないから
そこそこの距離を置かないといけない。
多分10m位はおかないと、怪しまれてしまう。
でも、このアフロの方が途中で急に曲がってしまったりしたら
それはそれでまた大変なことになる。
振り返ってガン見して、目が合って突然襲われても怖い。
色々リスクも考えるけど、見なければ気が済まない。
日本人なのか外国人なのか?
何歳くらいの人なの?
どうしよう、ものっすごい美人だったら。
もう、妄想が止まらなくなってきた。
そしてついに我慢できなくなって、振り返ってみた。
どんな人だったのか、
ほら、ここまで読んだそこのあなたも気になるでしょう?
ふふふ。
正解はCMの後で!!(笑)
