シリーズものです。初めての方はこちらからどうぞ~。
オナゴ的に非常に厳しい夜を過ごした日の続きです。
あまりに頂けない状況なので
何とかTOTO様からだけは離れておこうと、
自分で車椅子を動かして洗面台まで行くことにした。
距離にして個室より約2m。
手を洗う時に鏡で自分の姿を見て、ものすごく情けなく思ったけど
目の前にTOTO様が無いだけ気分的にはマシだ、
と自分を慰めていた。
そうやって手を洗っている私をみたK原さん。
「ああ、自分で動いたんですか?」
「危ないから僕が動かしますよー」
「あ、はい、すみません」(声小さめ)
(いや、こっちにも事情ってもんがあるんです ブツブツ)
2回目。やっぱり手を洗いながら待つ。
するとK原さん。
「・・・(ため息)
」
「・・・僕が動かしますよ
」
「っていうか、自分で動くのやめて下さい!
」
ひーーーっ。
すみませんでした。。。
チーン。
それからもう一つ居心地が悪かったのは。
そもそも、なんでこんなに
お手洗いに行きたくなるんだ??
ということだった。
もう、毎回毎回お願いするのが苦痛で仕方なかった。
こんなんだったら、まだ多少心地悪くても、
いや、かなりかも知れませんが、
チューブとか入れてもらった方が良かったんじゃ?と思った。
(手術前の説明では、全身麻酔後にチューブを入れられて、
その日一日は付けたまま=お手洗いに自分ではいかない、
ということだったけど、
実際に手術が終わってみたら、チューブはなかった)
まあ、チューブがあった所で、
それをK原さんにケアいただくのもどうかと思いますが・・・
明け方、あと少しでみんなが起きだすであろう時間帯![]()
既にに空もうっすらと明るくなって来ていた。
薄暗い廊下で、キコキコと車椅子を押してもらいながら、
「すみません、ホントに何度も何度も。
どうしてこんなにお手洗いに行きたくなるのか、
自分でもわからないんです」
と謝るとK原さんは言った。
「栄養と水分補給の点滴をしているからで、
手術をした患者さんは皆さんこんな感じですよ」
うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
最初から言ってくれーい!![]()
何も言わないし、あまりに毎回面倒くさそうだから
「この人、どんだけ頻尿?」
って思われてると思ってたんですけど。涙
でも確かに、夜勤でたくさんの患者さんを見て忙しい中、
あれだけ何度もお手洗いの介助を頼まれては
そりゃー仕事といえども、
いい気分じゃなかったかも知れないけど。
けどぉーーーーっ!
次の日の夕方、弟がお見舞いに来てくれた時だった。
この頃には傷の痛みは残るものの、普通に歩き回ることもできて
もちろんお手洗いにも自由に行くことが出来た。
帰る弟をエレベーターまで送るために、一緒に廊下を歩いていると、
「この病棟を担当する看護師一覧」
みたいな貼り紙が、壁に貼ってあるのが目に入った。
それぞれの看護師さんの写真と、名前がセットになって貼ってあった。
弟に、
「あ、この人が昨日の夜、私のオショウスイ担当だった人(笑)」
とK原さんを指さして教えると、
弟は息を吸いながらヒィーーーー!!と言って
ホラー映画みたいにびっくりして目を見開いていた。![]()
更に追加で憐みの表情を浮かべたと思ったら、
ご愁傷様
というオーラを出しながら、
K原さんの写真に手を合わせていた。(笑)
そうだよね。そりゃそうだよねー。
可愛そうな役割だよねー。
分かってますけどーーーー(笑)
家族を代表してK原さんに謝罪する弟。

