ずっと不思議に思っていたことがある。


初めて会った、知らない人から同じ質問をされる。

多分、今までに5回以上は聞かれている。


ウェイトレスのアルバイトをしている時が一番多かったように思う。

会社の、あまり親しくはないけど顔だけは知っている、

そんな人からも2回くらい聞かれたことがある。


その質問は何かというと



「福岡の人ですか?」



という質問。

じゃあ私が福岡の人か、と言うとそうじゃない。


ちょうど父親の転勤で広島に住んでいた時に生まれたので、

広島生まれということになっているけど、

1歳半で都内に戻ってきているので広島の記憶はない。


ところがびっくりするのは、私が福岡出身ではなくても

両親が二人とも福岡出身だということ。


つまり、生まれも育ちも福岡ではないけど、

中身的には福岡産であるとも言えてしまう。

「福岡の人」というのは、あながちハズレでもない。



日本には、これだけの多くの都道府県があるのに

何故ピンポイント「福岡の人」と指摘されるんだろう。


祖父母、伯父伯母、いとこたち。

親戚がいる福岡はすごく馴染みがある。


親戚のいない東北とか関西とかの言葉を聞いて

分からない単語が沢山あったとしても、

両親や親戚の話す大牟田の辺りの言葉だと、ほぼ理解できる。

げなくさ言ってても、普通にわかる。

(注:げな・くさ=親戚が濫用する単語)


でも私は福岡には住んだことがない。

だから言葉は理解できても、自分で話せるということはない。

福岡の人達がどんな雰囲気なのかとかも、客観的にはよく分からない。


なのに人は何故、私が福岡産だと分かるのか。

これ、本当に不思議。



昔、あるおばちゃんに聞かれた。


「あなた、福岡の人でしょ!」


そこで答えるとおばちゃんは言う。


「私はこちらの出身なんですが、両親が福岡です」


「やっぱりね!そうだと思ったわ!」


とあまりに自信たっぷりに答えるので、聞いてみたことがあった。


「どうしてわかるんですか?」


するとおばちゃんは



「私も福岡だから、分かるのよ」



うーん、謎。未だに謎。








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