再びゴロゴロと荷物をひきながら3Fへ向かう。
ここが私の入院することになっているフロア。
ナースステーションで名前を言うと、
事務担当の方が私のベッドまで案内をしてくれた。
右の一番奥、大きな窓があるスペースだった。
陽がさんさんと差し込んでとても明るい![]()
うれしい!
その後、事務の方が色々な説明をしてくれた。
洗面所、お手洗いの場所。
洗濯機とテレビを使うためのカード購入の仕方。
常時お茶のおいてある場所。
好きな時に使っていい蒸しタオルの場所と、使用済のタオルの置き場所。
貴重品ボックスの使い方。
などなど。
そしてナースステーションの横で、身長体重を測られた。
測った数値を何やらカードに記入している![]()
以前に書いた手術用問診票の体重が
実際よりも2キロ軽かったことがバレてしまうんじゃないかと
一人で挙動不審気味になる![]()
その日は、看護師さんから手術の説明があったり、
渡された色々な書類に目を通したりしていた。
途中、ゴールドピアスの先生とは別の麻酔医の先生の診察もあった。
血圧やら心音やら、色々と調べられた。
全身麻酔とは何ぞやとか、どんなリスクがあるか、の説明も受けた。
この先生は明らかな新米というか研修医で、おどおどしていた。
背が高くて、言うなれば筒井道隆をさらにぬぼっとさせて
完全に覇気を取り去った感じの人だった。
でも優しそうな先生で、とてものんびりしていた。
執刀医の先生も様子を見に来た。
先生は
「明日、全身麻酔が無理だったら、部分麻酔でやらない?」
と誘って来たけど、
その手には乗るまいと思って丁寧にお断りした。
「大丈夫だってー。子供でもやってるよー」
と、しつこく軽々しく言ってくるので
「無 理 だ と 思 わ れ ま す 」
と、少しだけ婉曲な感じで、しかしながらきっぱりとお断りした。
これだけは、どうしても譲れない。
その日は18時に夕食が出てきた。
手術をする時に胃の中に何も無いように、前日の夜のご飯は
「これは前菜ですか?涙」
って思うような夕食だった。しかも苦手な煮魚。むむむ・・・
消灯も21時ときわめて健康的なスケジュールで
前日はあっという間に過ぎていく。
18時といえば、いつもまだ会社にいる時間だし、
21時なんてやっと夕食を食べ終わったような時間。
いつもと全く違う時間帯の、初めての場所で
これから眠ろうとしているんだ、ということがなんだかとても変な気持ちだった。
どこかに旅行に行っている時ともまた違う。
部屋からは、外にある大きな木が見えた。
空は暗闇というよりは、青が強く残った色合いに見えた。
まだまだ普通に生活している人達の、外からの物音がしていた。
バスや車が通る音。
塾帰りの中学生たちが自転車に乗りながら騒ぐ声。
いつもとは違う環境を楽しみつつ、
「自分が手術をするかもしれない」という感覚はほとんどないまま眠りに落ちる。
これが、全身麻酔じゃなかったらもっともっと緊張して、
歯医者さんで親知らずを抜く前日よりも、
ずっと不安な気持ちになっていただろうなと思う。
良かった、きちんと部分麻酔はお断りして!


