入院の準備をして、

ゴロゴロと荷物をひきながらいよいよ病院へ向かう。


まず最初は外来での診察が待っていた。

ここでOKが出れば手術決行。

ダメだった場合はリスケすることになる。


まずは体温を測ってくださいと体温計を渡される。


ジャスト37度汗


早速よろしくない雰囲気。



先生に、いつごろから風邪を引いたのかなど質問をされる。

途中、少し咳がしたくなったりもしたけど、

ここで咳き込んでは終わりだと思って、

口を閉じたまま我慢した。


おかげで鼻がピクピクして怪しかったので

タオルで押さえて隠す。


ちょっと喉を見てみましょうと先生が言うので、

少しだけ控えめにチラッと開けてみた。

所が、先生(推定30歳、男性)には見えていたらしく、



「めちゃくちゃ赤いじゃないですかドンッ



と瞬時に言った。


あ、やっぱし?(照)



手術ができるかどうかは、

麻酔医の先生が最終的に判断するらしい。


素人には分からないことが沢山だけれども、

熱があったり、気管に炎症が起きている状況での全身麻酔は

術中、術後に合併症を起こす可能性が跳ね上がるという。


途中でうまく酸素が取り入れられなかったりすると

脳に酸素が行かないことになってしまって

とても危険だったりするので、ちょっとした風邪に見えても

実はとっても考慮しなければならないらしい。



めちゃくちゃ赤いじゃないですか!といった先生、

(やけに細くて、学生時代はバンダナ必須のミュージシャンだった感じ。)


執刀医のおじちゃん先生、

(部長だけど、家庭では完全に尻に敷かれてそう)


毎回会うので顔見知りになった看護師のKさん、

(いつもオドオドしている。人の目を見るのが苦手。でもとても優しい)


もう一人の知らない看護師さん

(ベテラン風・体格かなりよし。人の話に大きくうなずく癖あり)


この4名が口々に


「ダメかもねーダウン


と言っているその時、

満を持して麻酔医の先生が登場する。



推定年齢45さい。女性。

ショートカットのさっぱりした顔立ちの、きれいな先生だった。キラキラ

ゴールドの小さなピアスがとてもよく似合っていた。


先生は、一通り診察をした後に言った。



「うーん、90%くらいは大丈夫だと思いますけどね。

やっぱりやっちゃいたいですよね?

とりあえず入院して、明日の朝最終決定にしますか?」


執刀医の先生は、100%じゃない時は

リスケした方がいいんじゃないかと思ったようで(ごもっとも)

私に向かって聞いてきた。


「リスケして一週間遅らせると、何か不都合ってある?」


するとゴールドピアスの先生。


「大人は色々調整するのが大変なんですよ。

ここまで来るのに沢山準備もして、

周りにお願いして来てるんだから。

色々大変なのよね」



よく分かってらっしゃるー!

やっぱりその辺りは女性の方が分かってくれる。

色々あるんですよ、色々と。


少し延期してもいいけど、

入院前に香港のチームメートと色々と調整をしてきたし

それを変更するとなると、それはそれで気力が必要だなぁと思った。


そして何よりも、あれだけ怖がっていた手術を



よしやるぞDASH!



と気合を入れて、珍しくやる気で病院に来たわけで

こういうテンションの時にやってしまいたかった。

でなければ、確実に怖気づく。


もちろん、そこで無理に決行して

何かあっては本末転倒なことは分かっていた。

でも先生が


「まあ大丈夫なんじゃないでしょーか」


というレベルならやってしまいたい、そう思っていた。

先生はもう一度


「大人は色々大変なのよね~」


と言って


「じゃあ入院してもらって、明日の朝最終決定をしましょう」


と執刀医の先生に言った。

そしてとうとう私は入院することになった。

ほっ。