セキュリティーゲートを通り、免税店などのあるエリアに到着した。
するとなんと、遠くにスタンレーが一人で歩いているのを見つけた。
おおおおおーーーー!
ここで会えるということは、スタンレーも席を取れたということだ。
仲良くなったスタンレーだけど、ここでの記述があまりないのは、彼が男性だからだ。
きょう子さん、ディミトリス、Rちゃん、ドーラ、ジョアンナ、
彼らはみんなみんな女性だった。
(ただしディミトリスに関しては見た目男性)
だから一緒に連絡し合って、荷物も見張り合ったりしていた。
スタンレーは男性だし(多分45-50の間)、出張中だったので部下の人達も数人いた。
控えめで恥ずかしがり屋の私なので、
カウンターに一緒に並んだわけでもないし、連絡先も知らなかったけど
何故か広いあの空港でよく出くわすことが多くて、
会うたびに手を振ったり立ち話をしたりした。
彼は医療系の仕事をしていて、アメリカでの展示会に参加する予定だったという。
地震で成田に数日いる間に展示会が終わってしまって、
アメリカに行くか台湾に帰るか、考えているようだったけど
結局アメリカに渡米することにしたと言っていた。
その後どうなったか分からなかったので、
免税店の辺りでばったりと出くわした時には、お互い走って駆け寄った。
そしてお互いにやっと飛べることを喜んだ。
スタンレーからの名刺をもらって、Facebookでリクエストを送ることを約束して
お互いにお互いの国に行った時は連絡を取り合おうと言った。
スタンレーとさよならをして、その後搭乗口の辺りで、飛行機を待つ。
まだ45分くらい時間があって、どうしようかなあと考えながら
美味しいホットチョコレートでも買いに行こうと思いついた。
買いに行きながら、動く歩道の辺りをもう一度引き返して、
Rちゃんやドーラがいないか見て回りたかった。
コーヒーショップについてからも、近くのお店などをのぞいてみたけど
結局、ドーラもRちゃん一家も見つけることが出来なかった。
ホットチョコレートを片手に、悲しい気持ちでまた搭乗口まで行った。
搭乗まで、やっぱりまだ時間があったので、
奥にあるテレビの大画面が近い席に座って、ニュースを見た。
日本が一体どうなっているのか心配だった。
被災地の様子が、いまいち掴めていなくて、被害の大きさも分からなかった。
この寒い中、必死に助けを求めている人達は大丈夫なんだろうか?
私がいない間、都内にいる友達も家族も大丈夫だろうか?
原発はどうなっているんだろうか?
やっと手にして嬉しかったチケットだけど、
搭乗する直前になって、家族や友達を残して自分が渡米すること
Rちゃん一家もドーラも置いて自分が渡米すること
色んな事が申し訳なさ過ぎて、気持ちが落ち着かなくなって来た。
そう考えていたら、突然「おねえちゃん!
」という声が聞こえて、
小さな3歳くらいの女の子が走りながら私の所に来た。
目が大きくて、髪がクルクルした、可愛い可愛い女の子だった。
こ、こ、これは・・・
Rちゃんの娘さんのTちゃんだぁぁーーー!涙
大きく目を開いて
ビックリしていると、今度はRちゃんが現れた!
おおおおーーーーー!!!席が取れたんだ(涙)
これはもう、本当に本当に嬉しかった。
みんな疲れていたし、Rちゃんはお腹の大きな妊婦さんなんだから。
同じ便で飛べるなんて、夢のようだった。
Rちゃんはとても穏やかであまり感情を外に出す感じではない人だけど
すごく嬉しそうに見えた。
・・・でも、ドーラは見当たらなかった。